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★Marines Plan Handoff To Militia in Fallujah
☆ 海兵隊の計画: ファルージャの市民軍に明け渡す
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ワシントン・ポスト 4月30日 金曜 By Rajiv Chandrasekaran
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/articles/A52255-2004Apr29.html?nav=headlines
ファルージャ、29日発/イラクに派遣された海兵隊の最高指揮官
によって仲介された協定のもとに、米海兵隊はこの破壊された都市
から撤退し、反乱者を追及する責任を旧イラク軍幹部が率いる新た
な市民軍に譲るだろう−−現地の米軍高官が木曜日に発表した。
ワシントンでは複数の国防総省高官がまだ最終合意には達してな
いと主張したが、現地の海兵隊の司令官は、金曜日(30日)に始ま
るであろう撤退を準備するよう命令を受け取ったと語った。
他方、バグダッドの南の郊外では、8人のアメリカ兵が自動車爆弾
で殺された。ここ数週間における単発の米軍攻撃としては最も犠牲
者の多いものだ。
ファルージャの突然の合意は、海兵隊ジェームズ・コンウェイ中将に
よって認可されたもので、最前線の陣地から海兵隊を撤退させること
で緊張を緩和しつつ、今後市内を掌握する責任をイラク人に与えるも
のとなる。しかし米軍高官および文民高官のなかには、個人的に、コ
ンウェイの戦略が退却を急ぎすぎるとか、戦闘能力と誠実さが完全に
は確認されていないイラク人に依存しすぎている、と懸念を表明する
者もいた。
合意の話がファルージャに伝わったあとも、反乱者は出発準備をし
ている海兵隊への発砲を再開した。その交戦が司令官に空襲を命令
させ、海軍のジェット戦闘機が500ポンド爆弾3発を投下した。
コンウェイが協定の条件をバグダッドとペンタゴン(米国防総省)の
上官、あるいは米占領当局の指導者に伝えたかどうか明かではな
い。協定に精通しているある人物は、それは米軍高官およびバグダッ
ドにいる文民高官を驚かせたと話した。
明らかに協議が不足しているところから、かなりの高官たちが、合
意内容、特に早急な撤兵はペンタゴンもしくは米中央軍司令部(イラ
クでの作戦を担当している)によって練られたものかもしれないと指摘
した。あるペンタゴン高官は、「今ひじょうに当惑している。ここでは判
らないし、われわれには理解できない」と話した。
ペンタゴンの首席広報官ラリー・ディリタは、海兵隊司令官は一定の
「幅広い目的」の範囲内で交渉を処理する多くの権限を有しており、
そのなかにはファルージャで4人のアメリカ人が殺され遺体損壊され
たことでイラク人を裁くことも含まれている、と述べた。
彼は言った−−一般的に言って、その目的の中には、ファルージャ
が「旧政権側の部隊および彼らとつながりのある者の手に委ねられ
て」いないことを確認することも含まれる。
「コンウェイ中将と他の指揮官が正確に何をしているか、若干、不確
かなところがある」とディリタは言った。「しかし、現地の指揮官たち
は、ファルージャの政治にたずさわる多くの人々と緊密に作業をおこ
なうなかで、幅広い目的を達成するために、設定できる取決めを決定
し、裁量する莫大な量の権限を有しているのだ」。
コンウェイの合意は最新のものであり、ファルージャの和平への大
胆な試みである。ファルージャはアメリカのイラク占領に対する武装レ
ジスタンスの要塞と化していた。米高官は市内に数百人から数千人
の反米ゲリラがいると推測していた。
協定のもと、ファルージャ市内と周囲に配置された海兵隊大隊は、
今後数週間をかけて市から撤退し始めるだろう。今月の戦闘で著し
い犠牲者を出したあとに獲得した陣地を含めて、ファルージャ市内に
設けた最前線の陣地を引き払ううえに、海兵隊は20万人の都市の
周囲に設けた非常線=交通遮断線も解除する予定だ。
先日のアメリカ軍との交渉にファルージャの住民グループを率いて
参加した医師アフメド・ハルダンは、アルアラビヤ衛星TV番組に登場
し、最も新しい協定は米軍に市南部の住宅地域から土曜日までに撤
退することを要求し、ファルージャ北部からは日曜日に撤退するよう
求めていると話した。
海兵隊に替わってファルージャ防衛軍(Fallujah Protection Army、
FPA)と呼ばれる新しい市民軍が配置され、それはフセイン前大統領
の時代に軍や治安部隊で働いていた900人ないし1100人で構成さ
れる予定である−−海兵隊の将校が述べた。彼の話では、市民軍は
旧イラク軍将官のグループが指揮する予定だという。
協定に関して説明をおこなった海兵隊の大隊指揮官ブレナン中佐
は、「彼らはファルージャの平和を守るために戦うと約束した旧イラク
軍兵士を採用する」と述べた。「計画は、結局、ファルージャ全体が
ファルージャ防衛軍の管理下に入るということだ。目標は、誰であれ
攻撃を受けずに市内に入ることができることだ」。
ファルージャ防衛軍は、第一海兵遠征軍に従属し、コンウェイ(中将
:イラク派遣の海兵隊司令官)に直接、報告をおこなう。ブレナン中佐
および他の海兵隊将校は、イラク人部隊全体の指揮官の氏名も、コ
ンウェイとの協定に合意した人物についても、明らかにしなかった。海
兵隊の将校たちは木曜日、新しい部隊の代表とファルージャの郊外
にある市営ビルで会談した。
市民軍と海兵隊の連絡役をしている元イラク諜報機関のモハンメ
ド・ファウル大佐は、「われわれがこのようにするのは国を愛するから
であり、残忍な殺し屋には国から出ていってほしい」と語った。新たな
部隊の大部分のメンバーはファルージャ出身者になるだろうと述べ
た。「彼らが責任を負うのは時間についてである。イラク人はますます
怒っている。国民はシリア人など外国人がこの地で問題を起こすのに
困惑している」。
ファルージャの和平努力に詳しい一部のアメリカ高官は、彼らが参
加者の背後関係に関心を抱いており、過去の人権犯罪や虐待につい
て審査されるのか疑問を持っている、と述べた。海兵の将校は、どの
ように部隊が集められるか詳細は知らないと述べた。この計画につい
て情報を持つあるアメリカ当局者は、コンウェイからは参加者を精査
する手続きについて詳しく聞いていないと述べた。
取り決めに精通している海兵隊将校は、ついこないだまで米軍を銃
撃していた人々と一緒に仕事をしなけらばならないという状況に米軍
が置かれるようになったなかで、反乱者であった者もかなりの部分が
新しい部隊に加わるかもしれないと認めた。
アメリカの文民行政官ブレマーは先週、発表をおこなった−−アメリ
カ軍がイラクを制圧したあと性急に解散させたイラク軍の関係者は、
元の職務に復帰することになる、と。
ファルージャの新方式とも組み合わされたこの決定は、かつて国を
支配したイラクのスンニ派教徒からの協力を取り戻すのに役立つだ
ろう。米政府高官は、6月30日のイラク人への主権移譲を成功させ
るには、スンニ派の協力が重要だとみなしている。海兵隊の将校によ
ると、今回の協定はファルージャ市内で成長していると思われるスン
ニ派反乱者のなかのどんな部分であれ採用することができる。
一方、バグダッドでは、米軍が米兵10人の死亡を発表し、そのうち
の8人は、首都の南側郊外、マフムディヤ地区で木曜日午前11時
30分頃に起こった単発の自動車爆弾による犠牲だという。その他に
少なくとも4人の兵士が、この爆発で負傷した。軍の声明は、マフム
ディヤの犠牲者は第1装甲師団の特殊部隊で、彼らはバグダッド南
部の道路で聖地にむかう市民のために安全確保の任務をおこなって
いたと述べた。兵士が路上で作業をおこなってるところに、ワゴン車
の運転手が近づいてきて自動車を爆破した。
これより前、バグダッド東部でパトロールしていた米軍にロケット弾
攻撃があり、第1騎兵師団の兵士1人が殺された。数時間後には、バ
クバ近くを軍の車列が通過しているとき、第1歩兵師団の兵士1人が
道路脇の爆弾で死亡した。バグダッドの北方30キロにあるスンニ派
の多数地域である。
この攻撃で、今月に入って戦闘で死亡した米軍兵士の数は122人
となり、ブッシュが昨年5月1日に主要な戦闘作戦は終了したと宣言し
て以降もっとも戦死者の多い月になった。
米政府高官がファルージャと聖地ナジャフの事態への対処を検討し
ているあいだに、反米ゲリラはこれらの地域の外で米軍への攻撃テ
ンポを維持した。聖地カルバラで影響力を持つシーア派聖職者が、6
月30日には、協議されているような制限されたものでなく、完全な主
権の移譲をアメリカに要求したとき、今回の武力攻撃が発生した。
イスラム教改革者を称するモハンマド・タギ・ムダレッシ師は記者会
見で、「われわれは最近、占領当局の政策方針が明確な方向も目的
もないままに曲がってきているのを目にしてきた」と述べた。「われわ
れは合同軍当局に言わねばならない。軍事力では事態を安定させる
ことはできず、衝突がエスカレートするのを回避するために、われわ
れはもっと賢明さと知性、対話を必要としているのだ」。
(バグダッド駐在のセウェル・チャンとスコット・ウィルソン通信員、
ワシントンの専属記者ブラドレー・グラハム、マフムディヤ駐在の
ナシール・ヌーリ特派員がこのレポートに寄与した)
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Aljazeeraの記事
US、撤退をいいながらFalluja攻撃【Aljazeera】
http://www.asyura2.com/0403/war54/msg/221.html