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(回答先: ↑見出し漏れ ― 「厳しく油断できず」 サマワの治安、陸幕長(共同通信) 投稿者 シジミ 日時 2004 年 5 月 13 日 19:23:47)
http://www.ryukyushimpo.co.jp/shasetu/sha27/s040513.html
イラク南部サマワでオランダ軍兵士二人が攻撃され死傷した事件を受け、オランダのバルケネンデ首相が部隊駐留を継続するかどうかについて「あらゆる面を考慮」して検討すると語り、部隊撤退に初めて含みを示した。
サマワの治安維持を担当するオランダ軍の撤退が決まった場合、自衛隊のサマワ駐留への影響は必至とみられる。防衛庁は「治安情勢に変化はない。陸上自衛隊の撤退を議論する時期だとは考えない」と駐留継続の姿勢を崩さないが、「安全地帯」とされてきたサマワの治安情勢が急速に悪化しているのは確かだ。
隊員の士気に影響してはいけないと考えているのかもしれないが、陸自派遣の前提だった「隊員の安全確保」は揺らぎ始めている。オランダ軍のような事態に陥らない前に、少なくとも撤退すべきかどうかの検討は始めるべきだ。
オランダ軍はイラクのサマワに昨年八月から駐留し、砂漠に設置されたキャンプを中心に約千二百六十人が活動している。今月十日、手りゅう弾攻撃を受けて兵士に死傷者が出たことでオランダ国内での撤退論が拡大。公共テレビが十一日に実施した世論調査では37%が部隊撤退を支持し、三月中旬よりも5ポイント増えた。
野党や連立与党内の撤退派は勢いづいており、バルケネンデ政権がサマワからのオランダ軍撤退に踏み切る可能性が出てきた。
イラクからは、先にスペイン軍が撤退を始め、これに追随する国々が出ている。こうした動きの背景には駐留軍の安全確保の問題に加え、撤退することが戦闘状態の沈静化につながり、イラク国民からも歓迎されるとの判断がある。
それでも自衛隊は駐留継続の姿勢を崩さない。オランダ軍とは違って人道復興支援を担う形になっているが、いざ戦闘となればその区別がつかなくなる危険性がある。
日米軍事同盟を最優先するなら、撤退は視野にないだろう。ただ駐留軍が次々と撤退し、気が付いたら米英軍と自衛隊だけだった、ということにならないか心配だ。
石破茂防衛庁長官は十一日の衆院有事特別委員会で、戦闘で負傷したオランダ兵に遭遇した場合「見て見ぬふりをすることはない」と述べ、陸自による救出は可能との認識を示した。危険への接近を容認するかのような発言である。
陸自幹部は「小銃や対戦車ロケット砲弾への備えもある。迫撃砲対策も進んでいる」と胸を張る。そんなことをするためにイラクに派遣されたわけではないだろう。
自衛隊が近い将来、戦闘に巻き込まれる可能性が高まっているとしたら、イラクからの撤退を議論することは無意味ではあるまい。