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テロの可能性高い 外交官殺害事件で報告書
外務省は、昨年11月にイラクで起きた日本人外交官殺害事件についての報告書をまとめ、12日午前の衆院外務委員会理事懇談会に報告した。
それによると、襲撃は11月29日午後1時から1時半ごろの間、ティクリートの南約30キロの地点で発生した可能性が高いと分析。現地米軍の調査の結果、複数の居住者からの聞き取りで、襲撃は4台のスポーツタイプ多目的車(SUV)により行われ(1)うち2台が攻撃を行った(2)襲撃者は軽機関銃を用いた(3)民間人の洋服でヘルメットを着用していた−などの情報を得たと説明している。
その上で犯人像については「単なる物取りではないと考えられ、当初から殺害を目的とした者による犯行でテロの可能性が高い」と結論付けた。
一方で、米軍誤射説については「米国自身も完全に否定し、政府としてもそれを示唆する内容のものには一切接しておらず、こうした見方にくみするものでは全くない」と強く否定した。
また事件についての捜査は米軍、イラク警察によって行われてきたが「残念ながら、現在に至るまで犯人の特定、逮捕には至っていない」としている。(共同通信)
[5月12日14時8分更新]
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040512-00000102-kyodo-pol