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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040512-00000158-mai-int
【ワシントン和田浩明】米上院軍事委員会は11日、バグダッドのアブグレイブ刑務所で起きた米兵によるイラク人収容者の虐待事件に関する2回目の公聴会を開催した。軍情報部による虐待の奨励を指摘する機密報告書をまとめた米中東軍のアントニオ・タグバ陸軍少将が宣誓証言し、事件の発生当時、同刑務所の指揮権は実質的に軍情報部が握っていたとの見解を示した。
これに対し、同じく証言したスティーブン・カンボーン国防次官(情報担当)は「軍情報部は刑務所の治安担当になっただけで、憲兵部隊まで指揮下に置いたわけではない」と主張、両者の説明は真っ向から対立した。
タグバ少将は、事件の原因について「リーダーシップ、規律、訓練の欠如」によるものと明言。「少数の憲兵らが軍情報部の担当者と現場レベルで連携し、自分の意思で(虐待を)行った」と述べた。
一方、カンボーン次官は、事件は捕虜や民間人拘束者の人道的待遇を定めたジュネーブ条約をブッシュ政権が軽視したため起きたとの指摘に反論。「イラクで同条約が適用されることは米政府も米中東軍も明示していた」と主張した。
タグバ少将がまとめた報告書は、軍情報部が反米攻撃が続いていたイラク国内の治安関連情報を尋問で入手するため、看守役の憲兵らに虐待を奨励・指示したとの関係者の複数の証言に言及している。
報告書によれば、サンチェス駐留米軍司令官は昨年11月、アブグレイブ刑務所の指揮権を第205軍情報旅団の指揮官に移管したが、この決定は、看守役の憲兵がイラク人拘束者を心理的に動揺させる手法を勧めたミラー少将の同9月の勧告を反映したものとされる。ミラー少将は当時米海軍グアンタナモ基地(キューバ)の責任者で、国際テロ組織「アルカイダ」メンバーらの尋問にこうした手法を使ったとされる。
これについてタグバ少将は、アブグレイブ刑務所で使われた尋問方法の妥当性について、別途調査を行うべきだと報告書で指摘していたと述べた。(毎日新聞)
[5月12日1時32分更新]