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ブッシュ米大統領は10日、国防総省内で政権の安全保障チームを集め、イラク問題、特に刑務所内での虐待事件の対応をめぐり緊急協議した。協議後、ブッシュ大統領は記者団に「イラクの全刑務所の運営を見直す」と述べ、再発防止を約束した。ラムズフェルド国防長官の更迭は求めない考えを示した。
ブッシュ大統領は虐待事件について「悪影響は刑務所の壁を超えたところまで及んだ」と述べ、米国主導の占領政策への疑問を生み出す事態になっているとの認識を示した。ただ、虐待事件については「開戦以来イラクで従軍した約20万人の実態を反映するものではない」と指摘。協議後の米軍テレビ・ラジオの収録では「一部の兵士による行動」と述べ、例外的な行為との見方を強調した。
大統領は「すでに数人の兵士が訴追されており、関係者の捜査を透明性のあるやり方で進める」と述べ、軍法会議などを通じて事件の捜査と真相究明を進めることを表明した。
民主党などから辞任要求が強まっているラムズフェルド長官については「すばらしい仕事をしている。力強い長官だ」と述べ、辞任する必要はないとの姿勢を改めて示した。また「6月30日からイラク暫定政府が責任を担うことになる」と述べ、主権移譲を予定通り実施する考えを強調した。
協議は、国防総省内で約1時間にわたって開かれた。ホワイトハウスのマクレラン報道官によると、大統領はメディアで報じられた以外の虐待写真やビデオ映像の静止画に目を通した。こうした映像を公開するかどうかについて同報道官は「引き続き国防総省と協議している」と語った。議会側が軍事委員会など関係委員会への提供や公開を求めているが、国防総省はプライバシー保護や捜査への影響などから公開に難色を示している。
協議にはチェイニー副大統領、パウエル国務長官、ライス大統領補佐官(国家安全保障問題担当)、テネット中央情報局(CIA)長官、マイヤーズ米統合参謀本部議長らが出席、現地からアビゼイド中央軍司令官もテレビを通じて参加した。