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「叫び、笑いながら暴行」 被害のイラク人、虐待証言
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http://www2.asahi.com/special/iraqrecovery/TKY200405090212.html
(写真)
ハシム・マフシンさん。話が写真の場面に及ぶと、何度も声を詰まらせた
米軍によるアブグレイブ刑務所でのイラク人虐待事件で、最初に米メディアに暴露された写真に写っていたというイラク人元収容者が、朝日新聞記者に当時の様子を証言した。虐待は4時間以上続き、殴打され全裸で侮辱される場面を、女性兵士が鼻歌を歌いながら撮影したという。
証言したのは、バグダッド市内に住む警官ハシム・マフシンさん(34)。誰にも話すつもりはなかったが、写真が暴露され問題化したことで証言を信じてもらえると考え、実名で告発する決心を固めたという。メディアが報じる写真のうち1枚に自分が写り、もう1枚の場面にも立ち会っていたと話している。
マフシンさんによると、昨年8月19日、バグダッドでタクシーに乗っている時に米軍の検問所で停止を命じられ、護身用の拳銃を持っていたことを理由に拘束された。別の収容所で尋問され、9月下旬にアブグレイブ刑務所へ移送。「キャンプ1」と呼ばれるテント群に収容された。1区画に28のテントがあり、24人ずつ収容された。
虐待されたのは11月中旬。米兵から収容者の監視役に任じられたイラク人収容者が、マフシンさんら7人が秩序を乱していると報告。7人は頭に袋をかぶせられ、手錠をはめられ、刑務所の建物に車で移された。
建物に入ると裸になれと命じられた。拒むと殴打され、ナイフで服を切り裂かれた。全裸になると性的行為の強要が始まった。現場には男7人と女2人の兵士がいた。兵士らは犬がほえるように叫び、笑いながら暴行した。
この時、女性兵士がたばこを吸いながら収容者の股間を指さしている場面が撮影され、その後メディアに流れた。
手錠がはずされ、自由になった手で性的行為を強制された。拒むと激しく殴打された。
さらにマフシンさんら3人が袋をはずされ、立ったままの収容者の股間に顔を埋めさせられた。たばこを吸っていたのとは別の女性兵士が小型カメラで撮影していたという。
この後で強要された人間ピラミッドの様子を写した写真も報道された。4人が下、2人が2段目、1人が一番上になれと言われた。マフシンさんは2段目の向かって左。きちんとできるまで7、8回、約30分間繰り返させられた。
虐待が終わると独房に入れられ、2昼夜、全裸のまま立っていろと命じられた。3日目に服とベッドが与えられ、睡眠が許された。11日目にテントに戻された。
釈放は12月13日。理由は告げられなかった。拘束時は中古タイヤ販売業だったが、釈放後、イラク警察に就職した。
虐待された7人のうち1人が12月末、米軍の調査員から虐待について事情聴取を受けたことを最近知った。
マフシンさんは「私が受けた虐待は組織的かつ日常茶飯事だった。収容者はみな同じような体験をしている」と話した。
◇
マフシンさんは、米テレビCBSが4月下旬に写真を暴露した後、アラビア語衛星テレビ・アルジャジーラのインタビューに「写真に写っているのは自分だ」と答えていたが、暴露直後で決心がつかず、詳細を語っていなかった。 (05/10 08:59)