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「収容者への対応改善」を約束 ブッシュ大統領
http://www.asahi.com/international/update/0511/005.html
ブッシュ米大統領は10日、国防総省に政権の安全保障チームを集め、イラク問題、特に刑務所内での虐待事件の対応をめぐり緊急協議した。協議後、ブッシュ大統領は記者団に「イラク市民の安全確保に必要な措置をとる」と述べ、刑務所内での虐待や軍事行動の際のイラク民間人への被害を防ぐ措置をとる考えを示した。ラムズフェルド国防長官に対する辞任要求は、拒否する考えを示した。
ブッシュ大統領は虐待事件について「兵士数人はすでに訴追されている」、「収容者の取り扱い方法を再検討する」と述べ、軍法会議などを通じて捜査と虐待にかかわった兵士の処分を進めることを表明した。大統領は「我々は法の支配を尊重する」と述べ、調査結果を公開する考えも示した。
ラムズフェルド長官の去就については「すばらしい仕事をしている。力強い長官だ」と述べ、辞任する必要はないとの姿勢を改めて示した。また「6月30日からイラク暫定政府は責任を担うことになる」と述べ、同国への主権移譲を予定通り実施する考えを強調した。
協議はラムズフェルド長官の食堂で約1時間にわたって開かれた。ブッシュ大統領はメディアで報じられた以外の虐待写真に目を通した模様だが、こうした映像を公開するかについては言及しなかった。 写真やビデオについては、議会側が軍事委員会など関係委員会への提供を求めている。協議にはチェイニー副大統領、パウエル国務長官、ライス大統領補佐官(国家安全保障問題担当)、テネット中央情報局(CIA)長官、マイヤーズ米統合参謀本部議長らが出席、さらに現地からアビゼイド中央軍司令官もビデオを通じて参加した。
(05/11 01:37)