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http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20040510k0000e030025000c.html
【ローマ井上卓弥】イタリア下院のカシーニ議長は9日、米英兵士によるイラク人収容者虐待事件について「(次々に明るみに出る)不穏な事実は、イラクに平和と自由を回復させる(有志連合の)活動全体にとって非常な重荷になるだろう」と言明。米英両国に「早急かつ完全な問題の根絶」を強く要請するとともに、両国指揮下にある伊軍部隊の活動の意義や実効性への悪影響に強い懸念を示した。
カシーニ議長は中道右派現政権の連立与党の一つ、キリスト教民主中道(CCD)に所属し、イラク問題では従来、ベルルスコーニ首相の対米追従外交に同調してきた。今回の発言は、未解決のイタリア人人質事件などを受けて、すでに「早期撤退」論に傾いている伊世論動向を背景に、対イラク外交再検討の必要性を示唆したものとみられる。与党幹部が対米追従路線に批判的な見解を示したのは初めて。
イタリアはイラク戦争後、米英に次ぐ約2700人の部隊を南部ナシリヤに派遣。ベルルスコーニ首相は虐待事件の発覚後、「ひどい問題が明らかになったが、部隊派遣の理由を変えるものではない」と述べ、伊軍駐留継続の意思を改めて繰り返している。
毎日新聞 2004年5月10日 10時56分