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「コロンビアの準軍人、ベネズエラ政府転覆と大統領暗殺を計画」(エル・ムンド)
エル・ムンドが伝える南米からのニュースです。
●『チャベス「逮捕されたコロンビアの準軍人は政府転覆と大統領暗殺を計画していた」』
(カラカス)
ベネズエラ治安軍の委員ミゲル・ロドリゲスは、カラカス付近の邸宅で88名のコロンビアの準軍人を逮捕し残りの50名を追っている。当局によると準軍人たちは「守備隊に対する大規模な襲撃」を準備していた。大統領ウゴ・チャベスは、彼らが大統領を追い出して暗殺するつもりでいたと断言した。
「我々は、テロリズム、撹乱、民主主義と民衆の敵に対する弛みない戦いの中で、政府転覆を狙うテロリストどもに打撃を与えた。」とチャベスはドミニカのテレビ番組「ハロー、大統領」の中で語った。また、「様々な陰謀団体がテロと独裁体制を計画し、これらのグループが大統領暗殺を企てていたことに間違いは無い。約3ヶ月の調査に基づいてクーデターとテロリズムに対して打撃を与えた。」と付け加えた。
「我々は人権を守る。拷問もせず頭に袋をかぶせることも不品行な行いもしない。なぜなら我々の兵士はサディストではないからだ。」と、チャベスは、明らかにアメリカ兵のイラクの刑務所での虐待と拷問を念頭において、強調した。
政治警察Disipの責任者はテレビ放送で、この逮捕はベネズエラの首都付近のバルータ地区の屋敷で行なわれた、と述べた。この邸宅はキューバ出身の極右主義者ロベルト・アロンソ所有のものであり、彼はマイアミの反カストロ運動に関与しまた女優のマリア・コンチータ・アロンソの兄弟でもある。アロンソは同時に、チャベス大統領のリコール投票の遅れに抗議して今年1月から3月にかけて多くの都市で起こった暴力事件を画策した、ベネズエラの反政府勢力に関係している。これらの事件では、治安軍との衝突によって少なくとも9名が死亡、数十名が負傷している。
今回の逮捕者の一人で軍服を着てマスクをつけた者が、同じテレビ放送の中で、約130名の不法戦闘部隊が46日前にその地域に集合し、来る水曜日に「最初の行動」としての軍事活動を行なう予定だった、と話した。
政治警察の情報筋によると、その破壊活動グループは、一昨年にチャベス政権転覆のための民衆蜂起を図った、いわゆるアルタミラ・デ・カラカスの広場での反乱軍にも関与している。ロドリゲスは、その軍事反乱の首謀者の一人フェリペ・ロドリゲス将軍は、同時にカラカスにあるスペインの外交施設コロンビア領事館や米州機構(OEA)に関する建物を襲撃した罪にも問われている、と警告している。
国防相のホセ・ガルシア・カルネイロ将軍はテレビ放送で、100名を超える準軍人たちが、軍部隊に対する大掛かりな襲撃を企てていた、と語った。この捜査は、政治警察、軍諜報機関と国家警備軍によって続行されている。逮捕者の中に、政治警察によると、コロンビアのベネズエラ国境付近にあるククタ地区の準軍人の有名な司令官がいる、ということだがまだ明らかではない。軍服を着てマスクをかぶった逮捕者の一人は、ベネズエラの高位の軍人が彼らに、近々1500名ほどの戦闘員がこの地域に増派される予定だという情報を与えた、と警告した。
政府大統領チャベスはこの数ヶ月間、過激な反政府勢力による新たなクーデターのたくらみを語っている。
http://www.elmundo.es/elmundo/2004/05/09/internacional/1084109623.html
この記事の中で、ベネズエラのウゴ・チャベス大統領は、世界の誰よりも正確に『テロリズム』『テロリスト』という言葉を使っています。コロンビアの「準軍人」つまり正規軍以外の戦闘要員部隊がベネズエラを狙って侵入していることは、しばらく前から伝えられており、その背後にCIAが潜んでいることもかなり明らかになっています。また記事中にあるキューバ亡命者のロベルト・アロンソは例のオプス・デイとも関係の深い人物で、彼らこそが本当の意味の「テロリスト」でしょう。イラク戦争でも明らかになりましたが、アメリカは正規軍以外の「職業戦闘部隊」を長年にわたって世界各地で、特に中南米で育て上げてきたようです。
それにしても、チャベスは、明らかにアメリカがバックの「政府転覆謀略集団」を逮捕した後、アメリカのイラクにおける囚人虐待・拷問を引き合いに出して、「どっちが民主主義だ?」と叩きつけたわけで、アメリカ政府にとってはこれまで以上にカリカリ来る存在になっているようです。