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チェチェンで爆発、大統領死亡 対独戦勝記念式典で
爆発から数秒後に撮影。式典会場は逃げまどう参加者でパニックになった=AP
ロシア南部チェチェン共和国の首都グロズヌイで9日午前10時40分(日本時間同日午後3時40分)ごろ、第2次大戦の対独戦勝記念式典が行われていた球技場で強力な爆発が起きた。観閲していたアフマト・カドイロフ大統領(52)ら政府高官やロシア軍幹部らが巻き込まれ、大統領は病院で死亡が確認された。プーチン政権のチェチェン政策に重大な打撃となる。
イタル・タス通信によると、大統領を含め少なくとも30人が死亡した模様。会場に設けられた政府高官らの座席付近が爆発したという。大統領暗殺を狙って、時限式の地雷が仕掛けられたとみられる。
犯行声明はないが、ロシア当局は、チェチェン独立を求める武装勢力によるテロと断定。すでに5人を拘束した模様だ。プーチン大統領は「テロリストは懲罰する」と言明した。当面アブラモフ共和国首相が大統領代行を務める。
カドイロフ大統領は昨年10月、プーチン政権の後ろ盾で実施された大統領選挙で当選した。チェチェン独立派は不正選挙による「傀儡(かいらい)政権」と反発。公然とテロ攻撃を宣言し、2月にはモスクワの地下鉄で自爆テロを起こした。
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〈チェチェン紛争〉 イスラム系住民が中心のチェチェン共和国による独立宣言とロシア連邦条約への調印拒否に対し、ロシア軍が94年末から攻勢をかけ、第1次紛争が始まった。97年にいったん和平が成立した。だが、99年8、9月、モスクワなどでの爆弾テロ事件をきっかけに、ロシア軍は再び首都グロズヌイや山岳地帯に侵攻。その後もモスクワやグロズヌイなどでテロが相次ぎ、泥沼化が続いている。チェチェンの人口は約80万人。 (05/09 22:19)