投稿者 なるほど 日時 2004 年 4 月 24 日 07:20:46:dfhdU2/i2Qkk2
(回答先: <奥克彦大使>英オックスフォード大学で記念セミナー [毎日新聞] 投稿者 なるほど 日時 2004 年 4 月 24 日 06:51:24)
( 外交官殺害で調査結果公表へ=川口外相[時事] http://www.asyura2.com/0403/war53/msg/608.html )
に対応する会議録が出ました。
http://www.sangiin.go.jp/japanese/joho1/kaigirok/daily/select0104/159/15904200059013c.html
http://www.sangiin.go.jp/japanese/joho1/kaigirok/daily/select0104/main.html
第159回国会 外交防衛委員会 第13号
平成十六年四月二十日(火曜日)
午前十時開会
─────────────
委員の異動
四月十五日
辞任 補欠選任
岩本 司君 谷林 正昭君
若林 秀樹君 福山 哲郎君
四月十六日
辞任 補欠選任
谷林 正昭君 岩本 司君
福山 哲郎君 若林 秀樹君
四月二十日
辞任 補欠選任
荒木 清寛君 鶴岡 洋君
─────────────
出席者は左のとおり。
委員長 山本 一太君
理 事
佐藤 昭郎君
齋藤 勁君
高野 博師君
小泉 親司君
委 員
阿部 正俊君
荒井 正吾君
河本 英典君
桜井 新君
月原 茂皓君
中島 啓雄君
矢野 哲朗君
佐藤 道夫君
榛葉賀津也君
田村 秀昭君
若林 秀樹君
鶴岡 洋君
吉岡 吉典君
大田 昌秀君
国務大臣
外務大臣 川口 順子君
副大臣
防衛庁副長官 浜田 靖一君
外務副大臣 阿部 正俊君
大臣政務官
防衛庁長官政務
官 中島 啓雄君
外務大臣政務官 荒井 正吾君
事務局側
常任委員会専門
員 田中 信明君
政府参考人
警察庁警備局長 瀬川 勝久君
防衛庁長官官房
長 北原 巖男君
防衛庁防衛局次
長 山内 千里君
防衛庁運用局長 西川 徹矢君
防衛庁人事教育
局長 小林 誠一君
防衛施設庁建設
部長 河野 孝義君
法務省刑事局長 樋渡 利秋君
外務大臣官房審
議官 門司健次郎君
外務省総合外交
政策局国際社会
協力部長 石川 薫君
外務省中東アフ
リカ局長 堂道 秀明君
文化庁文化財部
長 木曽 功君
経済産業大臣官
房審議官 岩田 悟志君
─────────────
本日の会議に付した案件
○政府参考人の出席要求に関する件
○サイバー犯罪に関する条約の締結について承認
を求めるの件(内閣提出、衆議院送付)
○児童の売買、児童買春及び児童ポルノに関する
児童の権利に関する条約の選択議定書の締結に
ついて承認を求めるの件(内閣提出、衆議院送
付)
○武力紛争における児童の関与に関する児童の権
利に関する条約の選択議定書の締結について承
認を求めるの件(内閣提出、衆議院送付)
○若林秀樹君 民主党の若林でございます。
本件、サイバー犯罪に関する条約等につきましては同僚の榛葉委員から質問がありましたので、問題がないわけではないですけれども、この件については賛成する立場で、他のことについて質問させていただきたいと思います。
〔理事佐藤昭郎君退席、委員長着席〕
やはり今回の人質事件を通じて感じますのは、やはり我が国の危機対応能力の欠如、あるいは情報収集・分析能力、あるいは本当にイラク社会とのネットワークに対してアクセスできているのかどうかという問題を露呈したんではないかなというふうに思います。
やはり、この問題を今回接し、感じましたのは、やはり去年の十一月に起きました日本人外交官殺人事件と問題は本質的には同じでありまして、そのときの政府の消極的な解明姿勢というものもやはり新たなテロを誘発しかねないんではないか、そんな問題意識から、改めてその件についてお伺いしたいなというふうに思っております。
まず、被弾車両の公開であります。現在も警察庁の方で捜査は鑑定中だというふうに思いますけれども、一度これ外務省に戻されるということですので、あとは外務省がいかにこの公開を考えるかということでございますが、まず、外務大臣にこの被弾車両の公開についてお考えを伺いたいと思います。
○国務大臣(川口順子君) 今おっしゃられたように、この車は今警察庁で検証を受けている最中であるということです。それで、この検証が終わった後でどのようにするかということですけれども、これは証拠物件ということですから、警察とも引き続き相談をしないといけませんし、また、例えばこれを公開をするということによって御家族の方が受ける影響ということについても十二分に御配慮をしなければいけないというふうに思っています。そういったことをしながら、どのような形で公開が可能かということについて、その時点で検討をしたいというふうに考えております。
○若林秀樹君 基本的には公開する方向で考えると、そのときに御家族の、御遺族への配慮ということも十分勘案しながらと、ただそこにマスコミ等を含めるかどうかも含めてこれから考えるということでよろしいでしょうか。──分かりました。是非その方向でよろしくお願いしたいというふうに思います。
その上で、四月五日に警察庁の方から発表がありました。事件がたってから、五か月近くたっているんですが、結果として何一つ解明されておりません。むしろ私はなぞは深まるばかりではないかなというふうに思っております。警察庁から発表ありました。恐らく、私の推論からの比定として、上から撃ったということをおっしゃりたいがためにああいう発表がなされたんではないかなと思いますけれども、質疑の中でも出ておりましたが、水平というのは、御案内のとおり、上からだけじゃなくて、固定式のやつがありますので、そういう部分を見落とされているんではないかなというふうに思いますが、いずれにせよ、銃弾の分析も含めて何一つ解明されていないというふうに思っております。
その意味では、私は、もう五か月たっておりますので、これ以上警察庁あるいは外務省の皆様方にこの捜査を、あるいは調査をお願いしているという段階から、私は第三者による独立した調査機関をきっちり設定してそこで調査を行うべきではないか。御案内のとおり、アメリカでも大量破壊兵器の問題につきましても独立した調査委員会を設けていますし、それが私はこの五か月たった後においては民主的な手続としてそういう設置を図ることが必要ではないかなというふうに思っていますので、この点について外務大臣にお伺いしたいと思います。
○国務大臣(川口順子君) この事件につきましては、これは現地で現地の警察そして米軍が調査をしたということであります。調査といいますか捜査をした。そして、日本においては警察庁と外務省と連携をしながら、政府としてこれについての調査を進めてきているということでございます。したがって、そういった犯罪捜査ということでございますので、第三者委員会を設置をしてそこにゆだねるということ、そういう性格のものではないというふうに考えています。
○若林秀樹君 捜査しても何一つ解明されていないということにあれば、ある時間を区切って、そういう何らかの形での第三者委員会、捜査は捜査でやっていてもいいと思うんですけれども、一方ではそういうところを設けてやるというのも、私は民主的な社会において必要な考え方として、考え方としてあるんではないかなというふうに思いますので、是非ともそういうことも考えていただきたい。
そういうことがないから、結局、私も時間を費やしてここでまた聞かなきゃいけないんですよ。質問しても返ってこない、分からない、時間は無駄なんです。私はやっぱり外務省に、例えば当日の時間軸の突き合わせをさせてほしいと。お互いに言った言わない、分からないじゃなくて、どこが、何が分からないかということを一つ一つこれつぶしていけばまたお互いの理解も深まるんではないかなというふうに思いますけれども。
その点で、それでは、じゃ、もうここで聞かなきゃいけないのでお伺いしたいと思いますが、まず、前回の委員会での私の質問、最後に堂道局長に米軍からの当初の発生時刻は五時で、それをなぜ、どういう理由で何時に変更したかという質問をしましたら、堂道局長の方から当初の発生時刻は四時だという御発言がありました。これについては訂正されますでしょうか。
○政府参考人(堂道秀明君) お答え申し上げます。
事件直後、アメリカ側よりその事件発生時刻として同日の午後五時ごろとの情報が寄せられておりましたけれども、その後の確認で、その時刻は現場の部隊から上層部隊への事件報告が行われた時刻でありまして、事件発生時刻ではないとの訂正確認があった次第であります。
○若林秀樹君 ということは、この前の発言の四時は訂正されるという理解で、確認させていただきたいと思います。
やはり、担当局長が間違えるぐらいですから、当初の情報が二転三転して、どれが最後の発言なのか、どれが本当の発言なのか、恐らくだんだん分からなくなってきているんではないかなという感じはしております。その上で、これから申し上げる時間軸について、分かっていることについてお伺いしたいと思います。ゆっくり言いますので、それについて、夜とか昼じゃなくて、何時かということをちょっと教えていただきたいと思います。
まず、殺害された時間、警察に通報された時間、警察が現場へ行った到着した時間、そして負傷者が病院へ運ばれて到着した時間、奥大使の死亡時間、イラク警察から米軍への通報時間、米軍による最初の記者発表の時間、米軍による被害車両や遺留品が回収された時間、パスポート等が部族長から戻された時間等々、当日の様々な事件の推移の節目となるものが何一つ時間軸で特定されていません。この辺で今言えることをちょっとお話をしていただきたいと思います。
○政府参考人(堂道秀明君) お答え申し上げます。
事件発生前後の経緯につきましては逐一明確な時間付けが確認できているわけではございませんが、CPA、米軍、イラク警察から得た情報などこれまで我が方が得た情報を総合的に勘案しますと、次のようになるかと思います。
まず、繰り返しの点がございますが、御容赦いただきますが……
○若林秀樹君 簡潔にお願いします。
○政府参考人(堂道秀明君) はい。十一月の二十九日午前十時ごろ、奥当時の在英参事官、井ノ上書記官、それから運転手、イラク人の運転手でございますけれども……
○若林秀樹君 なるべく聞いたことに答えてください。
○政府参考人(堂道秀明君) はい。バグダッドを出発したということでございます。
事件の発生現場についてはティクリートの南約三十キロの地点でありますが、事件発生時刻については、上村在イラク臨時代理大使が電話にて奥大使と最後に連絡を取った午後十二時八分以降でありますが、具体的には特定されておりません。
現地のイラク警察によれば、事件発生後の午後一時三十分ごろに事件発生の第一報を受け、警察官を現場に派遣、被害者のティクリート病院への搬送、被害車両の現地警察署への回収が行われたとされております。
そして、現地米軍によれば、同日の午後三時四十五分ごろでございますが、その現地米軍が、イラク側、これは現地の地区長、あるいは部族長とも言っていいかと思いますけれども、この地区長より当該事件につきまして通報を受けまして、現場に部隊を派遣し捜査を開始するとともに、被害車両を現地警察から回収し駐屯地に移送したと承知しております。その後、同日の午後六時四十分ごろでございますが、現地の米軍からCPAを経由して在イラク日本大使館に対し二名の邦人らしき者が殺害された旨の連絡がございました。
日本側からは、CPAに対しまして被害者の身元の確認を速やかに行うべく働き掛けを行いましたが、その時点におきましては被害者の身元を確認するものは米軍に回収されておりませんで、改めて現地米軍が地元の地区長の下に部隊を派遣し、午後十一時過ぎになってパスポートなどを回収しております。これによって身元が判明し、三十日の午前一時三十分ごろ、CPAを通じ在イラク日本大使館に身元確認の連絡が入ったと、こういう状況でございます。
○若林秀樹君 今私が申し上げた九つのうち初めてこの場で表明された時間もあるんではないか、三時四十五分にイラク部族長から米軍へ通報時間があったとか、警察に通報された時間という、依然として核心となる殺された時間、死んだ時間、すべてまだ分かってないわけです。
私は非常に不思議なのは、例えば奥大使の、なぜ、何時に死んだかというのは、これはティクリート病院ではちゃんとした時間帯で、時間、ちゃんとしたところですから、医師が付き添って、何時に死亡されたというその診断書も含めて確認があってこれはしかるべきですけれども、これ、御遺族の方々には何時に亡くなったかというのを伝えられたわけですか。
○政府参考人(堂道秀明君) この御両名でございますが、ティクリート総合病院に運ばれまして、それで何時にお亡くなりになったかということについては特定されておりません。それで、その後も、検視などを通じましてその時間の特定について警察当局の御協力も得て努力したわけでございますが、この死亡時間については特定されてないというのが事実であります。
○若林秀樹君 ちょっとこういうのは信じられませんね。ちゃんとした病院に運ばれて、医師が付き添っていて死亡時間も分からずに、それを御遺族に何も告げられないという状況に対しまして、こんなところを放置しているということ自体が私は本当に分かりません。
瀬川局長に聞きたいと思いますけれども、やっぱり事件の捜査の上で、こういうそれぞれの様々な事件の特定ができてないことで何も捜査が進まないですよね。この辺はどうなんですか、重要性について。瀬川局長。
○政府参考人(瀬川勝久君) 警察としては、今得られております証拠資料、捜査資料等に基づいて鋭意捜査を行っているところでございますが、今の死亡推定時刻でございますけれども、私どもが、遺体が日本に搬送されたのはたしか十二月四日ですね、だと思いますけれども、記憶しておりますけれども、既に相当日数がたっているということと、日本に搬送するということのために遺体を、何といいますか、冷蔵しているというようなことから、私どもの検視では正確な死亡時間、推定時間というものを判定するのは極めて難しかったということでございます。
○若林秀樹君 やはり、イラクというのは、その病院の施設も、ドクターもいれば施設もそれなりにある、少なくとも、運ばれてドクターが付き添って、死亡の推定時間、それをやっぱりきちっと確認するというのは最低の最低のことですよ。これさえもできてない。聞けば分かることであり、それができてないということが本当に分からないと言うしかないと思います。いずれにせよ、捜査上も何も解明されてない、時間が特定されてないということですから、ますます不明な点が私は多いんではないかな。
その上で改めて聞きますが、十一月二十九日は、この奥大使、井ノ上書記官はどこに何の目的でバグダッドの大使館を出発されたのか、改めて大臣若しくは局長に聞きたいと思います。
○政府参考人(堂道秀明君) 奥大使及び井ノ上書記官でございますけれども、ティクリートで開催予定の米軍民生部門担当主催の国際機関、NGO復興会議と申しますが、この会議への出席のために同日十時ごろバグダッドを出発したということでございます。
○若林秀樹君 それはアメリカの要請だったのでしょうか。
○政府参考人(堂道秀明君) アメリカの要請と申しますか、奥大使自身、イラクの復興のために尽力をしておりまして、またティクリート、これは非常に危険なところであったわけでございますけれども、この地域における復興について目を向ける必要があるという認識を共有しておりまして、この会議をやるということで奥参事官が出席するということについて同意した、こういう経緯でございます。
○若林秀樹君 済みません。アメリカの要請はなかったけれども、奥大使はその会議あることを知って出ていったということでよろしいでしょうか。
○政府参考人(堂道秀明君) アメリカ、米国からは招待状が来たというふうに承知をしております。
○若林秀樹君 じゃ、いまだに分からないのは、全体の会議の日程、スケジュール、会議次第が分かりません。そして、出席者名簿も、本当に出て、予定されていたのか分かりませんので、その辺の資料を改めて出していただきたいと思いますが、よろしいでしょうか。
○政府参考人(堂道秀明君) 提出いたします。
○若林秀樹君 そのときに、やっぱりこれだけ危ない地域で会議を主催する、でも出席の返事を出した。当然アメリカからは、ティクリート―バグダッド間は危ないんで、それに対する警護の提案というんでしょうか、護衛の提案はあったのでしょうか。
○政府参考人(堂道秀明君) この点については承知しておりません。
○若林秀樹君 いや、承知じゃなくて、あったのかないのか。
○政府参考人(堂道秀明君) 確認できません。
○若林秀樹君 それでは、大使館は、奥、井ノ上外交官の会議への参加について、具体的な行動も含めて出発前にきちっと把握されていましたでしょうか。
○政府参考人(堂道秀明君) 大使館としては、この両名がこの会議に出るということについて把握をしておりました。
○若林秀樹君 それでは、十一月二十九日十二時八分ということでありますが、定時連絡があって、二人が会場に到着しているかどうか、大使館はいつの時点で初めて確認しようとしたでしょうか。
○政府参考人(堂道秀明君) 大使館が確認、確認といいますか、この事件に、両名が事件に巻き込まれた可能性が高いと判断いたしましたのは同日の午後六時四十分ごろ、現地の米軍からCPAを経由して大使館に対しまして二名の邦人らしき者が殺害されたという連絡があってからでございます。
○若林秀樹君 十二時八分に連絡しながら会議の到着の報告も受けない中で、そこまで何も大使館として動いていなかったということだというふうに思います。
その上であえてお伺いしたいと思いますが、今の発言におきまして繰り返し述べていらっしゃいますが、十一月二十九日はお二人はティクリートで開かれている復興支援会議に出席する予定で出張に行ったと、会議は二日間の日程でということだというふうに思います。私はその上であえてお伺いしますが、彼らはティクリートではなく実はモスルに、更に北のモスルに行こうとしていたんではないでしょうか。お答えいただきたいと思います。
○政府参考人(堂道秀明君) そのような情報は一切ございません。
○若林秀樹君 実は、四月四日のTBSの報道特集がありまして、モスルに駐屯されています米軍の一〇一空挺師団長ペトロイヤス少将の発言がありました。正に私はこれは本当に真実ではないかなと。
申し上げますと、あの日、モスルに来るならヘリコプターを提供するからそれで飛んできたらと奥さんと彼の同僚に勧めた。しかし、彼らは車で来ることを選んだ。それが残念だ。もちろんあの事件の後もそれを悔やんでいる。私のつたない英語力でも、テレビを聞きながら、言っているのは、トラジカリー ウイ オファード ツー フライ ミスター オク アンド ヒズ カリーグ ツー モスル ザ デイ バット ゼイ ウオンテッド ドライブという。もう明らかにモスルに来る予定だった、それでヘリコプターを提供するということを提案した、しかし彼らはなぜか運転することを選んだというこれは発言ですが、この辺どう思いますでしょうか。
○政府参考人(堂道秀明君) 先ほども御答弁申しましたとおり、その情報については全く私どもございません。私どもの理解としましては、両名はティクリットに行くという形で大使館にもそういうことを告げて陸路で出掛けたわけでございまして、モスルに行くという情報については一切ございません。
○若林秀樹君 ということは、アメリカのこの軍の幹部の発言はうそであるということでしょうか。
○政府参考人(堂道秀明君) アメリカの軍の幹部、先生がおっしゃった軍の幹部ということでございますけれども、どういうことでそういう発言をされたのか、ちょっと理解がし難いと思います。少なくとも私どもの承知している情報あるいはその事実関係の把握からして、そのような話というのは一切ございませんので、どういう意図でそういう発言されたかについては確認できません。
○若林秀樹君 このビデオは当然見られたと思いますが、見られた上でその発言をなさっているんでしょうか。
○政府参考人(堂道秀明君) 私自身はそのビデオは見ておりません。
○若林秀樹君 その事実は承知しているんでしょうか、言ったということに対して、そのビデオで。
○政府参考人(堂道秀明君) 承知しておりません。
○若林秀樹君 これは非常におかしいですよ。この報道番組というのは、外務省が全面的に協力した、奥さん、井ノ上さんの回顧録なんです。その中で、外務省が協力してやっていて、外務省の中でやっていて、これを見ないわけないじゃないですか。そういうことを言っていることに対して頭から否定するんですね、じゃ。よろしいですか、それは。
○政府参考人(堂道秀明君) 少なくとも、はっきり申し上げますが、この日モスルに行くという情報は一切ございません。先生がおっしゃったその発言については、米軍のその幹部の発言については、そのビデオをもう一度確認させていただきます。
○若林秀樹君 今ここにビデオありますけれども、見ていただきたいと思います。その時間を後で言っていただければと思いますが、この方は奥さんと親交のあった方なんです。ですから、奥さんのことを知っているから非常にショックを受けて鮮烈に覚えているんですよ。この方はうそを言うなんて思えません。はっきりとモスルに来るということを言って、提供したけれども、彼らは選んだと。モスルに行くとまずい用事でもあったんですか。まずいことでもあったんですか。改めてこれについてどう思うか、ちょっとお伺いしたいと思います。
○政府参考人(堂道秀明君) 大変恐縮ですが、そのビデオを見ておりませんので、今これについてどう思うかということについて意見を申し上げるわけにいきませんので、改めてこれについてはビデオも拝見し確認させていただきます。
○若林秀樹君 そこにビデオがあるんで、これ見て、今、後で答えていただけますか。これは見ていないなんていうことはあり得ないんで、これは。そういうことで逃げるということ自体がこれ、だから、事実としてこれは言ったことを書き留めていますんで、だからこれに対してどう思うか。絶対これは外務省は全面協力してこれやっているわけですから、これを頭から否定するんであれば、なぜなのか、どういう状況だったのか、それをきちっとここで示してもらわないと困ります。委員長、もう一回。
○政府参考人(堂道秀明君) 人質事件もあったこともあるということだと思いますが、残念ながらそのビデオについては拝見しておりませんので、もう一度拝見させていただきまして、私どもの承知している事実と照合いたします。しかし、その上で改めてお答え申し上げたいと思います。
○若林秀樹君 非常に私は情けないと思います。自分の本当に優秀な部下が亡くなり、その報道特集として外務省の全面的な協力があってこれが放映されている。だれも見ていない。そんなことがあるんでしょうか。仮に見ていなくても、私は、その発言として今こういうことを申し上げている。これに対して、それはあり得ない、うそだ、そういうことを言うんであれば、これをきちっとやっぱり精査して、TBSにも問い合わせて、どういうことを言ったのかということを調べていただきたいと思いますが、よろしいでしょうか。堂道局長、じゃ。
○政府参考人(堂道秀明君) 繰り返しになりますけれども、この点についてはもう一度ビデオを拝見し、確認させていただきたいと思います。
○若林秀樹君 いや、確認というか、事実で言っているんで、これは信用していただきたいと思います。これは、後で私の言っていることが違ったら私はもちろん取り下げますので。もしそういうことを言っているということの事実に対して、堂道担当局長としてはどうなんですか。実は、モスルはもう行く予定だったけれども、当日はそういうことにしたんでしょうか。これは非常に重要なポイントなんではっきりと、ペトレイアス少将に対してやっぱりこれが違っているんだったら違っていると言わなきゃいけないですし、私はどう見ても、これは正直に言った言葉としか、信用できません、ということだというふうに思いますので、改めてお伺いしたいと思います。答えてください。もうこれは一応見たということで、信用してください、それは。中身は、うそは言いませんので。
○政府参考人(堂道秀明君) 私どもは、その高官の方がそういうふうにおっしゃったという前提でもう一度そのビデオを拝見し、私どもの理解とどう違うのかという点についてもう一度検討いたしますが、私どもとしましては、あくまでもティクリートの会合に行くという前提で考えております。
○若林秀樹君 ちょっと余り答弁になっていないというふうに私は思います。
改めて見るも何も、言っていることを申し上げているだけで、見ても一緒なんです、これは。だから、その上で外務省として、モスル行きだったんではないかということに対して調べずにもし否定するんであればおかしいですよ。調べてから否定するんだったらまだ分かりますけれども、そうじゃないと言っていること自体が、私は、今の論理は矛盾しているんではないでしょうか。やっぱり信頼している米軍、パートナーの米国政府の言っていることでありますし、親交のあった方が堂々とカメラの前で言っているということに対して、それを頭から否定するんじゃなくて、まずは一回調べた上でやっぱり答えていただきたいと思います。
○政府参考人(堂道秀明君) 先生のおっしゃっているとおりだと思いますが、否定、私ども否定しているわけじゃございませんで、それを見ていないので、確認させた上で改めて御答弁を申し上げたいと、こういうふうに申していることでございます。
○若林秀樹君 今は否定されたと思っています。それはティクリートに行くということを前提でおっしゃっていたわけですから、あくまでこれを、そういう発言に対してやっぱり一回調べて、また改めて御答弁いただきたいなというふうに思っております。
そういう意味で、時間もなくなりましたけれども、瀬川局長に来ていただきながら、ちょっとその鑑定結果については質問を用意していたんですけれども、もう時間がありません。これ改めて、こういう場でなじまないんですよね、これ、ちょっと専門的なことなのでちょっと質問書に立てて、改めて不明な点についてはお伺いしたいなというふうに思っております。済みません。
最後に、外務大臣なり局長にお伺いしたいと思いますが、いずれにせよ不明な点が多いですし、今のペトレイアス少将のやっぱり証言というんでしょうか、もう事実と違いますし、不明朗、明らかになっていないというふうに多いと思います。
聞くところによりますと、上村臨時代理大使が二月二十九日にティクリートに行って調査をしたと、その報告書が出るというお話を伺いながら、まだ出ておりませんが、その辺の概要、中身について分かれば教えていただきたいと思います。
○国務大臣(川口順子君) 四月の八日の夕方に人質事件がありまして、関係者が全部そこに今まで掛かってしまったので、必ずしも作業が進んでいないということを御理解いただきたいと思いますけれども、出ている情報については、これは今整理をして発表するということで省内でやっております。そのように指示をいたしておりますので、できるだけ早くというふうに思っています。
それから、今、四月八日の恐らく夜でしょうか、その御発表、おっしゃったビデオについては、我々としては本当に初耳で、これは四月八日の夜、ビデオを見ている人……
○若林秀樹君 四日。
○国務大臣(川口順子君) あっ、四日、四日については私も見ておりませんけれども、それについてそういう事実があるんであれば、それは、そういった事実関係については至急確認をさせたいと思っています。
○若林秀樹君 これが最後ですから。
○委員長(山本一太君) 短くお願いいたします。
○若林秀樹君 四日なんですよ。人質事件の前ですから、これ、当然、見ていて、おかしいですよ。そういう発言が前提で、そういうことを言わないんであれば、私はもう非常にますます信用できないなというふうに思いますので、引き続きまた委員会等で質問したいと思います。
以上です。
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