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イラクの反米指導者ムクタダ・サドル師に影響を与えるイランのイスラム教シーア派権威「アヤトラ」のカゼム・ハエリ師の事務所は本紙に対し、サドル派による連合軍への抵抗への支持を表明し、サドル師の逮捕、殺害をめざす米国の方針について「シーア派の抵抗をあおり悪い結果をもたらすだけ」と批判した。(イラン中部コムで、緒方賢一)
シーア派聖地コムで本紙と会見した、ハエリ師の実弟で事務所代表のモハンマドホセイン・ハエリ師はサドル派の反乱について、「異教徒の占領を受ければ決起しなければならない時もある」と述べ、イスラム共同体の防衛という宗教上の観点から「大義」を強調した。
イスラム法学者として未熟なサドル師は、イラクの聖地カルバラ出身のカゼム・ハエリ師に、教義解釈の見解を求めてきており、その思想に影響を受けていることは間違いない。
カゼム・ハエリ師はイラク新体制について、「イスラム法の専門家が国家元首に就くべきだ」と政教一致の体制を主張し、米国主導の民主国家を黙認するシーア派最高権威「大アヤトラ」のアリ・シスタニ師を非難する。
一方、シーア派を国教とするイランのハタミ政権は、隣国イラクの早期安定を求め、統治評議会に参加するイラク・イスラム革命最高評議会(SCIRI)やイラン出身のシスタニ師を支持し、サドル師には距離を置いてきた。
イラン政府は、米国の要請を受けて、イラクでの抵抗活動の鎮静化に向けて調整に乗り出したが、「カゼム・ハエリ師を中心とする宗教指導者を通じて、反米シーア派勢力に対する説得を試みている」(イラン人記者)と見られる。
(2004/4/23/00:48 読売新聞 無断転載禁止)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20040422id28.htm