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小泉「人質が助かったのは反政府分子だったから」:福田がドバイでの厳しい事情聴取を指示:クベイシ師に疑惑の目 [フライデー
http://www.asyura2.com/0403/war53/msg/819.html
投稿者 あっしら 日時 2004 年 4 月 24 日 03:02:53:Mo7ApAlflbQ6s
 


昨日発売の「フライデー5・7」P.9、10に掲載されている「人質テロのウラ2:新聞、テレビが報じない小泉政権の「傲慢」と「圧力」:被害者3人は何故沈黙を守ったのか:内幕ルポ」より:


「<前略>

 8日の事件発生以来10日目にして、ようやく日本に帰国した、高遠さんと今井紀明さん(18)、郡山総一郎さん、(32)を迎えた世論は、非情に厳しいものだった。解放以前からネット上などに飛び交っていた「自業自得」との声や「自作自演説」などが、無事生還したことでかえって活発化。その後、彼らが「PTSD(心的外傷後ストレス障害)などを理由に会見を中止したこともあり、いまだ日本国内には、3人に疑惑の目を注ぐ人々も多い。
 確かに彼らにも不注意・軽率な点はあっただろう。自らの意思で、あえて危険なイラクに入った以上、「自己責任」との意見があるのも当然かもしれない。しかし、そうした経緯はどうであれ、本来なら喜ぶべき誘拐事件の被害者の帰還が、一部ではまるで、犯罪者の護送のごとき異様な雰囲気になってしまった。なぜなのか。前号でも報じたとおり、この異常な事態の背景には、小泉政権上層部の、卑劣極まる「世論誘導行為」(情報操作)がある。
「政府や外務省は、事件発生当初から、高遠さんや今井さんの背後には、共産党系の活動家たちがいると見ていました。そのため、彼らが拉致された状況などが判明もしないうちに、飯島勲首相秘書官ら小泉首相の側近、福田官房長官らが、報道陣に対し『アイツらの素性を洗ってみろ。不自然な点が多すぎる』などの“レクチャー”をしていた。同時に、東京で会見を開いて人質の解放を訴えていた家族を、警察の公安担当者が常時監視していることも伝わってきました。まるで“破壊分子”扱いでしたね」(全国紙政治部記者)
 こうした政府上層部の意思は、当然、小泉首相本人にも共通のものだった。高遠さんらが解放された後、首相は与党の幹部に対して、とんでもないホンネを漏らしている。
 「(人質殺害という)最悪の事態も想定されたが、助かったのは、誘拐された人々が、どうやら“反政府側”の人間だったことだ。そのため、彼らの家族が政府批判をすればするほど、政府の立場は有利になった。世論が味方についてくれたというのは嬉しいね。私が家族に会わなかったのも正解だったろう」
 なんと、首相自身が「人質は反政府分子」との“予断”をもとに救出作戦を指揮していたというのである。もし3人が解放されず、武装グループの声明文どおりに「焼き殺」されていたら、どうするつもりだったのか。
 政府は、解放された後の被害者とその家族にも、さまざまな“圧力”をかけ続けている。
「そもそも、3人をドバイ経由で帰国させたのも、『自衛隊はやはり撤退すべき』などと彼らに主張をさせないための配慮。そのため報道陣が集まっているアンマン(ヨルダン)を避け、日本への直行便があるドバイに送ったのです。ドバイでは、外務省や警察の公安担当者による厳しい事情聴取があった。そして救出費用の一部を負担をしてもらう可能性があること、彼らに批判的な日本の世論についての説明などをした」(外務省幹部)
 こうした措置は、福田官房長官の指示に基づいてのものだったという。政府は、3人の発言を“プロパガンダ”と決め付け、本来あるべき説明・釈明を含め、自由な発言ができないよう縛りをかけている。高遠さんらが帰国後ホテルに引きこもったのは、政府の思う壺であるわけだ。小泉政権は、国民に事件の真相を説明する気など、ハナからない。

 だがその水面下では、さまざまな情報が漏れ出している。政府はある人物を、今回の一連の人質事件の“キーマン”としてマークしているという。それは、日本人の解放に貢献をしたとされる、イラク・イスラム聖職者協会のアブドラルサラーム・クバイシ師(54)だ。
 クバイシ師は、イスラム教スンニ派の有力者とされ、高遠さんら3人の解放の際、その身柄を最初に引き取った人物。日本人5人以外にも、中国人やロシア人の人質解放にも関与しており、いまやイラクで活動する外国人にとっては“救世主”に等しい。
 だが日本政府は、このクバイシ師にある疑いの目を注いでいるという。
 「事件を起こしたグループとクバイシ師自身が連携しているという疑いです。あまりに手際が良すぎるため、米国も彼の動向を監視している。『クバイシ師には要注意』との情報は、来日したチェイニー副大統領から、小泉首相にも直接伝えられていました。クバイシ師は、政府が表向き払っていないとしている“身代金”の窓口にもなっており、『日本政府はわれわれに感謝の気持ちがない』などの発言も、『あれはもっとカネを晴れということか』と政府は警戒を強めています」(自民党幹部)
 真相究明はこれからだが、最初は交渉人を疑う−。日本政府は、自分たちの情報収集能力の欠如、無能ぶりを反省する気はないのだろうか。そもそも、なぜイラクが無法地帯と化しているのか。そんな地域が、自衛隊派遣の言い訳とされた「非戦闘地域」といえるのか。そして、行ったら行ったで陣地に引きこもり、外部との交流をほぼ断っている自衛隊の活動が、本当に「人道支援」と認められているのか。政府は、事件の背景にある根本の問題から、国民の目を逸らし続けている。
 米国と“心中”の小泉政権の都合だけで、これ以上「詭弁」が罷り通ってはならない。国民を愚弄するにも、ほどがある。」


========================================================================================
 小泉首相も、人質解放が“侵食を忘れて取り組んだ政府の尽力”ではなく「助かったのは、誘拐された人々が、どうやら“反政府側”の人間だったことだ」と“正しく”理解しているようだ(笑)

「ドバイでは、外務省や警察の公安担当者による厳しい事情聴取があった。そして救出費用の一部を負担をしてもらう可能性があること、彼らに批判的な日本の世論についての説明などをした」のが原因で、3人の誰かでも急性ストレス障害になったのなら、それを実行した公務員とそれを指示した福田官房長官は“犯罪者”である可能性が高い。
(「自己責任」を踏まえつつ3人の思いと行動を理解したり評価している“世論”もあることを同時に説明したのならまだ救いもあるが、“情報操作”でつくった世論を全体であるかのように説明したとしたら...。また、小泉首相が事件発生の報告を受けながら新聞社幹部と飲食にふけっていたことも説明したのかな?)

「3人をドバイ経由で帰国させたのも、『自衛隊はやはり撤退すべき』などと彼らに主張をさせないための配慮」でありながら、チャーター便の全額は負担させないけれど、エコノミー普通運賃は負担してもらうというのはなかなかの“神経”だ。

今回の「人質事件」で政府上層部が見せた醜態がボロボロ漏れ伝わってくるというのは、新聞社の記者や官僚そして議員秘書のなかにもまっとうな人たちがいるという証しでもある。
そのような内幕話さえ漏れ伝わらなくなる日本を想像してみて欲しい。
内幕をリークした人たちが、「なんだ。こんな貴重な情報を伝えたのに国民はほとんど反応しない」と思えば、そのような日本に徐々に近づいていくことになる。


クバイシ師に疑惑の目を向けること自体を悪いとは言わないが、「事件を起こしたグループとクバイシ師自身が連携しているという疑い」を日本政府が持っていることや「政府が表向き払っていないとしている“身代金”の窓口」・「『日本政府はわれわれに感謝の気持ちがない』などの発言も、『あれはもっとカネを晴れということか』と政府は警戒」という真偽不明の“重要情報”がリークされるようでは、小泉政権が“政治音痴”であるとの謗りは免れない。
このような情報も、漏れ出た時点ですぐに本人やその周辺に伝わるはずだ。
自衛隊を危険に晒したり、日本政府の評価をさらに貶めることになるのに...。


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