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さすがの渡辺氏、なかなかの安田氏:政府は渡辺さんの家族に記者会見の中止を要求 [ワイドスクランブル/週刊新潮4・29]
http://www.asyura2.com/0403/war53/msg/520.html
投稿者 あっしら 日時 2004 年 4 月 21 日 17:25:27:Mo7ApAlflbQ6s
 


今日昼に放送されたTV朝日「ワイドスクランブル」にイラクで拘束されその後解放された渡辺さんと安田さんが生出演した。

話の内容の基本だった拘束の状況と「自己責任論」については、既報のものが多く紹介するほどの内容はあまりなかった。
「自己責任論」もTV朝日側が「簡単に」と釘を刺したので、「自分たちはあらゆる結果を自己責任だと思ってイラクに入った」「3人に対する自己責任論での非難はおかしい」という程度で終わった。
(「ワイドスクランブル」は、一部メディアと一部国民から噴出している「自己責任論」をル・モンド紙の記事や「ニューズウィーク」(副編集長の談話)・「光明日報」(中国)の記事で批判するという“姑息で恥ずかしい”方法ながら少しはまっとうな言論活動をしていた)

興味を惹かれたのは、渡辺さんが成田空港に到着したあとご両親と交わした会話とその背後にあったとする政府の働き掛けに関する情報だった。
渡辺さんとご両親の会話の様子が映像付きで流れ、父親が「まわりの人たちに迷惑をかけたのだからしばらくはじっとしたほうがいい」(趣旨)と語りかけ、渡辺氏が「そんなことはできない。後ではなく今果たさなければならない社会的責任がある」(趣旨)と答えていた。

生出演した渡辺さんは、そのようなやり取りがあった背景に、帰国した我々の記者会見をやらせたくない政府が両親に働き掛けたことがあると説明した。
「アンマンにいるときから、東京の支援者から帰国したら記者会見を開くようにしていると言われていたが、結局、できずに終わってしまった」(趣旨)そうだ。

お二人については、バグダッド→アンマン→成田という流れで見たときもなかなかの人だなと思っていたが、一匹狼として命をかけてイラクに入った人らしい態度で終始した。
安田さんは、「状況判断は悪かった。みなさんにご心配をいただきありがとうございます。相手になかなか理解されない状況もあったが、みなさんのご尽力で解放されました」(趣旨)とお詫びとお礼を述べるにとどまり、謝罪は表明しなかった。
渡辺さんは、同じ気持ちという感じで、ことさら言葉にすることなく済ました。

私に言わせれば、二人が「謝罪」するということは、イラクへの関心・イラク入り・イラクでの活動を自ら否定することを意味する。そんなバカなことをするくらいなら、はじめからイラクに入るべきではない。
これは、良い悪いではなく、実存の問題である。

渡辺さんと安田さんは、今からでも堂々と「イラク問題」で発言できるかたちで決着を付けたし、お二人を見る限りそうするとも思われる。

昨日の書き込みで、先に帰国した人質3人が記者会見しなかったことについて、「責めるわけではないが、当事者の3人には、18日夜の記者会見には這ってでも泣き崩れてしまうことになっても臨んで「感謝とお詫び」を述べて欲しかったと思っている。
命の危険を承知でイラク人のためにイラクに入った彼らが、今後も「イラク問題」にコミットしたいと思っているのなら...記者会見に臨まなかったことで、政府=与党は彼らの“口封じ”にほぼ成功したのではないかと危惧している」(「今井さんの父親は日教組活動もせず:高遠さんの弟は保守系支持者:郡山さんの母親はイラク行きも知らず [週刊現代5・1] http://www.asyura2.com/0403/war53/msg/291.html )と書いた。

今井紀明さんについては記者会見も辞さずという雰囲気も窺えたが、政府の圧力とご家族の配慮でやめたのではないかと推察している。

今週号の「週刊文春4・29/5・6」のP.27に、「 今井君の両親の友人が打ち明ける。「今井君が解放された後、今井君のお母さんと、電話で話し機会があったんです。そのとき、お母さんは、こんなことを、非常に気にかけていました。『世論で<自己責任論>が沸騰しているけれども、息子は、国民の期待を十分満たすようには、謝罪しないのではないでしょうか』」という内容が掲載されている。

3人にはこう語りかけたい。
信じることに衝き動かされ、命を失うことも辞さずにイラクに入ったのなら、ビデオ撮影の演技協力を含めて「謝罪」なぞしてはならない。
ただ、今でも信じることが変わらないのなら、できるだけ早く不特定多数の方々に「感謝とお詫び」を述べて今回の事件に決着を付け、言動の自由を回復すべきだ。
あなたたちがどんな対応をしようとも、「左翼嫌い」・「反戦平和主義者嫌い」・「反政府(政府を国家と錯誤しているバカもいる)言動嫌い」が、あなたたちを叩いて喜ぶことは終わらないだから...と。

(今井さんのお母さんにも、息子さんは「謝罪」する必要もないし、息子さんを一人の人間として尊重するのなら「謝罪」を求めてはならないし、息子さんの信念が変わっていないのなら「謝罪」すると言っても認めてはならないと言いたい)

※ どうでもいいことだが、今日発売の「週刊新潮」と「週刊文春」やTVで3人に関する言動を見ているだけで、こちらまで、「急性ストレス性障害」を起こしそうだ。

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【渡辺さんに関する「週刊新潮4・30」の記事】

P.26の「首相官邸に「赤ペンキ」をぶちまけた「反戦自衛官」人質」

「 17日に解放されたフリーライターの安田純平氏(30)と、NGOメンバーの渡辺修孝氏(36)。安田氏は元「人間の盾」で、渡辺氏は反戦自衛官にして、官邸にペンキをブチまけるという壮絶な加古を持っていた。

 <中略>

 一方の渡辺氏は、NGO『米兵・自衛官人権ホットライン』のメンバーである。
 「渡辺修孝という名前を聞いて、ギョッとしました」
 というのは、ある自衛隊幹部である。
 「彼は、86年3月に陸上自衛隊に入隊。習志野の特科大隊という大砲を撃つ部隊に配属になり、88年に満期除隊。しかし、この年の10月に今度は御殿場・板妻駐屯地の対戦車隊に入り直しています。しかし翌年、すぐに除隊。再入隊は珍しくありませんが、彼が有名になるのは、91年秋に朝霞駐屯地での観閲式で、自衛隊を中傷するビラを新右翼の一水会のメンバーと共に撒き、警察に身柄を拘束されたことでした」
 再入隊までして自衛隊の飯を食った人間が、自衛隊攻撃の側にまわっていたことは、関係者に衝撃を与えるのである。

右翼から左翼へ

 しかし、彼の過激な行動はそれでも収まらなかった。
 翌92年1月、来日中のブッシュ大統領の歓迎夕食会の海上になっていた首相官邸前の交差点で、
<湾岸の戦犯に鉄槌を>
 と書いたビラを撒き、官邸に向かって赤のペンキ缶を投げつけたのである。
 渡辺氏は4年後、『Wの告白 元新右翼活動家の自己批判文』という小冊子を作って、自らの思想的変遷を告白している。
 <官邸前で私と先輩Hの2名が行動隊として「ブッシュ来日反対」のビラを撒き、赤ペンキもぶち撒けて「赤色は空爆で殺されたイラク人民の血だ」と言って民間人虐殺を抗議しました。しかし、私たちはあっけなく逮捕されてしまったのです>
 道路交通法違反で2泊3日の留置を経験した渡辺氏は、その後、全く正反対の左翼陣営に走ることになる。
「彼は、その後、『米兵・自衛官人権ホットライン』に参加しました。これは、小西誠という反戦自衛官が主催するグループで、バリバリの左翼活動家の集まりです。反米という点では共通するものの、思想的には180度異なる団体に転じたことになります」(前出・自衛隊幹部)
 渡辺氏は、先の冊子で、<右翼だった頃の私はまだ「異民族」に対する天皇制(大和朝廷)の差別・抑圧・搾取の歴史的な事実やその体質を見抜くことができず、(略)心理的にも大きな喪失感を味わったのです>
 と、その“変貌”の根源を告白している。
 政府与党幹部がいう。
 「今イラクに残っているのは、思想的背景のある人間がほとんどです。彼ら日本政府を徹底糾弾している人間を当の政府が保護・救出しなければならないのは、邦人保護が国家の役割とはいえ、これ以上の皮肉はありません」」

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★ 参照書き込み

『「近代国家」の権力者は自己を律しなければならず、一般国民はわがままでいいのです。』
http://www.asyura2.com/0403/war53/msg/459.html

『「救出費用負担論」は“後だしジャンケン”でしかない!』
http://www.asyura2.com/0401/idletalk8/msg/849.html


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