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(回答先: 日本で人質は己の解放費用を支払わなければならない 投稿者 らんまん 日時 2004 年 4 月 19 日 23:13:46)
元記事もコピーすべきでしょうか?文字化けが心配なのですが。
さきほどとりあえずリンクを貼った記事、確かに現状報告記事ではありますが、非常に辛辣なトーンです。
その雰囲気がなかなか日本語にならず拙い訳ですが、よろしければご覧ください。
(本文はじめ)
最初に誘拐された日本の3人の人質が4月18日日曜日東京に到着した。3人は頭を低くし、陰鬱な顔つきで、一言も言葉を発しなかった。
遠慮がちに発表された彼らのPTSDは、おそらく誘拐のみに起因するものではないだろう。
3人とも−土曜日に解放された他の2人の人質は火曜日に日本に到着する予定である−家族から「3人が日本政府を窮地に陥れたと」いう批判があることを知らされ、見るからにショックを受けているようであった。近親者は事態の悪化を避けるため、マスコミと3人を近づけないことにした。
解放の直後、3人のうちの2人はイラクに戻る決意を表明した。
高遠菜穂子はイラクでの人道活動の継続、郡山総一郎はカメラマンとしてのイラク滞在継続の意思をそれぞれ表明した。
この発言は保守系メディアと政府の内部に無理解と激しいいらだちの怒号を巻き起こした。
家族は謝罪すべき
鞭打ち爺さん気取りで、小泉純一郎首相はボランティアたちを叱りつけた。「我々が眠りもせず、食事をする間も惜しんで働いた直後になぜ、敢えてこんな発言をするのか?彼らは目を醒ますべきだ!」経済産業大臣の中川昭一は大げさに語る。「どこでも行きたい所に行けばいい、ただし何か起こったとき、それは彼ら自身の過ちだ」
抑制の欠如は懲罰の要請を伴っている。「家族は彼らが引き起こした誘拐という問題と自衛隊の撤退を要求したことに対して謝罪すべきだ」と災害予防担当大臣の井上喜一は発言した。社会秩序を乱したものは謝罪を表明しなければならないという日本での慣習に従って、家族はすでに何度も謝罪しているというのに、同大臣は帰国費用の一部を支払うように要求した。
新聞各紙によると、解放された人質はおのおの35万円から40万円(3200から3700ユーロ)の健康診断と帰国にかかった費用を支払うことになるという。
国会議員らは解放にかかった費用そのもの(右派の産経新聞によると20億円)さえ請求すべきだと主張している。いっぽうバグダッドでは、イスラム聖職者協会(スンニ派)が「日本の首相は我々が5人の人質解放にさいして果たした決定的な役割に対してひとことの礼もしない」と嘆いた。
彼らの純真と勇敢は、日本という国に対する常に好意的とはいえないイメージ(死刑制度の堅持、難民法の厳しい規制)を向上させるものでしかない。だから人道的な価値観にかりたてられた若者を誇るべきであるのに、政治指導者と保守系メディアは解放された人質が「無責任」であると大喜びでこきおろしている。結局、元人質が励ましの言葉を受けたのはアメリカの国務長官コリン・パウエルからであった。「リスクを背負うものが誰一人もいなければ前進はありえない」とパウエルはテレビで発言した。
(本文おわり)
ちなみに鞭打ち爺さんというのは、ヨーロッパのクリスマスの習慣で、サンタクロースのモデルになった聖人とセットで現れ、悪い子を木の枝でたたいておしおきする黒ずくめの人物を指します。