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本日発行の「日刊ゲンダイ4・20」3面より:
見出し:「人質救出送らせた外務省の大失態」
「ヨルダン人に調査依頼、拘束されパニック」
「スンニ派イラク人は政府の「礼知らず」に怒り心頭」
記事内容:
「 人質5人の解放で、小泉内閣はいかにも政府の打った手が効果があったかのようにPRしている。だが、政府の対応はオソマツ極まりなく、バグダッドでは笑いものになっているという。
人質5人はまさに「結果オーライ」だった。現地大使館やアンマンの現地対策本部は動くには動いた。官邸・外務省の指示で、CPA(連合国暫定当局)やイラク統治評議会、ファウージャ周辺の部族長に接触。機密費をバラまいて情報提供や解放を働きかけるよう懇願したという。だが、いずれも筋が悪く空振り、5人の救出に動いたのはイラク・イスラム聖職者協会だった。
むしろ、小泉政権は人質解放の「邪魔」だったという。特にヨルダンの日本大使館に陣取った外務省の「現地対策本部」は大失態を演じている。
バグダッドで取材中のジャーナリスト・橋田信介氏がこうリポートする。
「最初の3人の人質事件で、武装グループから『24時間以内』の解放声明が出てから、3日以上も時間がかかったのは、ひとえに政府の責任です。武装グループは米軍がファルージャを包囲していたため、人質をバグダッドに出す方法がなかった。ナント、その時、アンマンの『現地対策本部』に頼まれたヨルダン人の“スペシャルチーム”が医療団体に化け、ファルージャ入りした。ところが、途中で小隊がバレて1人が拘束され、余計に現場を混乱させた。そのために解放が遅れたのです」
捕まったヨルダン人は今も解放されていないという。
「よその国の人間を、見知らぬ土地に派遣して情報を探らせるというのだから、まったくバカというしかありませんよ。政府がどのくらいの金額をヨルダンの自称・救出チームに払ったかは不明。現在も拘束中のヨルダン人の解放に、かなりの金額を積むことになるでしょう」(橋田氏)
5人を救出したイスラム聖職者協会のクバイシ師もカンカンだ。キチンと謝意さえ述べなかった日本政府を「人質が解放されず、誘拐、殺害された方がいいと思っているんじゃないか」と皮肉っている。イラクのスンニ派をてきに回したも同然だ。
人質事件での小泉内閣の対応を「評価する」人が64%(朝日調査)もいるのは、真相が伝えられていないからだ。」
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★ この記事もそうだが、「イスラム法学者協会」を“イスラム聖職者協会”と呼ぶデタラメはそろそろやめてもらいたい。
今日昼に放送されたTV朝日の「ワイドスクランブル」でクバイシ師を電話インタビューしたときの最初の質問が「結婚はされているのですか?」だったのは、カソリックの聖職者と同一視しているのではと思わせるもので、彼も苦笑気味に「娘が7人息子が1人いますよ」と応えていた。
イスラムに宗教的権威者がいるのは事実だが、“聖職者”や“祭祀”といったものはいないことくらいは理解して「イラク問題」や「イスラム問題」を語って欲しい。