現在地 HOME > 掲示板 > 戦争53 > 134.html ★阿修羅♪ |
|
Tweet |
イラクの武装勢力に人質1人を殺害されたイタリアでは、有力紙の世論調査で国軍のイラク駐留継続に賛成する人が急減したことがわかった。人質事件が明らかになった直後に「撤退しない」と表明した政府への批判も高まっている。
コリエレ・デラ・セラ紙は人質殺害がわかる直前の14日、拘束されていた人質4人に関する世論調査を行った。同日深夜にファブリツィオ・クアトロッキさん(36)が殺害されたのが明らかになり、翌15日も同じ質問で調査を実施した。
イタリア軍のイラク駐留について、14日は47%だった「賛成」が、15日には38%に急減した。逆に「反対」は51%から57%に増えた。また、駐留継続の支持が34%から24%に落ち、撤退支持が20%から24%に増えた。
武装勢力はイタリア軍撤退のほか、イラク政策で親米的な姿勢をとってきたベルルスコーニ首相の謝罪などを求めた。世論調査では「首相が謝罪し、部隊が撤退すべきか」の質問に対して「どちらもすべきでない」と答えた人が、14日の41%から15日は36%に減った。
調査の対象者は14日が293人(回答率93%)、15日が800人(同94%)。
一方、ANSA通信は、同首相が「イタリア軍は撤退しない」と明言したことを、クアトロッキさんの遺族が批判していると伝えた。遺族は「政府はまず、武装勢力との交渉を進めるべきだった。強さをアピールするために人々の命をもてあそんでいるようだ」と話したという。
クアトロッキさんは結婚資金を稼ぐため、イラクで月給8000ドル(約86万円)の米国民間警備会社の職を得たという。友人らは「国が国民にまともな仕事を与えられないため、彼は外国で死を余儀なくされたのだ」と政府を非難した。
危機感はカトリック界でも強まっている。ANSA通信は15日、バチカンが政府と武装勢力との「仲介役になる用意がある」との意向を示したと伝えた。
[04/18 08:46]
http://www.asahi.com/international/update/0418/005.html