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解放のキーマン「聖職者クバイシ師」
「人質の解放のために動いてくれた全ての人に感謝したいと思う」と話し、解放された3人を祝福するイスラム教の指導者クバイシ師はイスラム聖職者協会の幹部です。
実は、クバイシ師がこうした場面に登場するのは初めてではありません。中国の出稼ぎ農民7人のケース、そして14日解放されたフランス人記者。外国人人質の解放の現場に、必ずと言っていいほど姿を現すこの人物が今回の日本人解放でも、大きな役割を果たしたとみられています。
今週火曜日、中東のテレビ局は相次ぐ外国人の誘拐をテーマに特別討論番組を放送しました。パネラーとして参加していたクバイシ師は「私達には犯人の正体が見えてきているんです。犯人グループがアルジャジーラに送った『24時間以内に解放する』という声明は本物です。ただ、ファルージャの治安が悪化して解放が遅れているだけなのです。殺されるということはありません。かけてもいい」と発言していました。その予言は3日後、現実のものとなりました。
元在イラク大使館の大野元裕調査員は「アメリカやイラクの指導者があてにならないと感じて、宗教(イスラム教)に対する気持ちが強まっている。彼(クバイシ師)が抵抗運動に一定の理解を示したことが犯行グループに同情と理解を呼んだ」と指摘します。
一方、今回の犯人に迫ることはできるのでしょうか。「(取材中に戦闘が激しくなり)逃げた竹林の中で私は1人になった。するとムジャヒディンの車4台が現れて私を拉致した」と話すフランス人記者のアレクサンドル・ジョルダノフ氏は14日に解放されました。このフランス人記者のケースは「人質がクバイシ師に引き渡された点」、「犯行グループがサラヤ・ムジャヒディンと名乗っている点」など、日本人3人のケースとの共通点が少なくありません。ジョルダノフ記者は「3人は私を殺そうとし、2人は理解しようとしました。4人は私の命を救おうと主張しました」と話しています。
事件を起こしたのは一体、どのようなグループなのでしょうか
1.スンニ派指導者クバイシ師の呼びかけに応じた。
2.アルカイダなどに見られるような宗教的な理論武装が弱い。
3.ファルージャ・ラマディ地域に相当な土地鑑がある。
こういった特徴から、犯行グループの背景が絞り込めると言います。大野調査員は「ファルージャ地域で最強の部族、つまりドレイミ族です。犯行グループはドレイミ族と関係があるはず」と分析します。
また、クバイシ師は日本人解放の際に「呼んでもいないのに、アルジャジーラが来て、驚いた」と言います。クバイシ師は政治的に利用されないよう、人質解放の予定を誰にも明かさなかったということで、連絡したのが犯行グループだとすれば、メディアを徹底的に利用する戦略を最後まで貫いたことになります。(16日 16:47)
[TBS]
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