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下記は平成16年4月21日放映の「“いって、いって”検証」ニュース番組です。
▼A:女性アナウンサー
N:男性ナレーター
犯:犯行グループ
T:人質
K:人質
I:人質
S:声紋鑑定専門家
M:大学院教授
F:官房長官
○:番組名
A:事件で、犯行グループが撮影したVTRの中に「いって、いって」と日本語
のような音声が録音されていたことが分かりました。
この音声は、何を意味するのか、専門家が分析しました。
■[映像]犯行グループが人質にナイフを当てるシーン
(犯:アラーアクバル・・・)
N:刃物や銃を突きつけられた3人の人質の映像。
この中にその音声は紛れ込んでいた。
■[映像]Tをナイフで脅し、Iの首にナイフを当ててノーコイズミを強要するシーン
(犯:アラーアクバル・・・)
(T:う〜[泣き声])
(犯:・・・ノーコイズミ)
(I:ノーコイズミ・・・ノーコイズミ・・・ノーコイズミ)
N:小泉首相を批判する言葉の直前、Iさんに向けられたかのように、発せら
れた声。
(イッテ、イッテ [かすかに、しかしハッキリと])
N:日本語のようにも聞こえる。一体誰の声なのか?
○○○○は、専門家に音声の分析を依頼した。
■[テロップ]東京・S区 N音響研究所
■[映像]分析作業部で腰掛けている専門家に音声テープを渡すシーン。
分析結果のモニターを示しながら・・・
S:「イッテ」という言葉が、「イッテ、イッテ」、
ちょっと、「イッテ、イッテ」という日本語のアクセントとは違うんです
けれど、「しゃべれ、しゃべれ」ということだと思うんですけれどね。
N:専門家は日本語の可能性が高いと指摘。
声紋を見ると・・・
■[映像]声紋分析結果のモニターを示しながら・・・
S:女性ではないことはわかるんですけどね、人質に取られたのはあと二人で
すね、IさんとそれからKさんです。その二人の声ではないということは
声紋で確認できました。
N:日本人3人の声ではなく、別の人間が発した日本語。
それは犯行グループの一員なのだろうか?
音声分析によると小柄な男性が、小声でカメラの横、数十センチの場所で
話しているという。
■[テロップ]・日本語の男性
・身長165cmくらい
・小声
・カメラ横数十cmくらいの場所(声紋分析より)
N:映像の中に日本語が紛れ込んでいたことを指摘した人物を訪ねた。
■[テロップ]東京K市H大学大学院
■[映像]教授の研究室を番組スタッフが訪問。
M:仮に日本語で「言って」と指示しているのであれば、それは当然犯行グル
ープ側に日本語を解するに人間がいたということになります。
N:日本語を話す人物。
その人物が人質の3人に犯人の言葉を繰り返すよう促しているのか?
(イッテ、イッテ)
M:冷静に「言って、言って」ということで促しているような気がします。
日本語を勉強した人の外人ですね、が、こういう風なアクセントを使うに
しても全く不思議じゃないと思います。
■[映像]TさんとKさんが、誰かに向かい、口元に手を当て、何か喋るシーン
N:これは刃物を突きつけられる直前のTさんとKさん。
音声は無いが、何かを話している。
S:ここですね、先送り・・・で、「これ喋るの?喋るの?」
ここで、「スピーク、コイズミ、スピーク、コイズミ」ですね。2回(言っている)。
■[映像]TさんとKさんが、誰かに向かい、口元に手を当て、何か喋るシーン
■[テロップ]T:「叫ぶの?」
K:「しゃべるの?」
T:「スピーク小泉?スピーク?」
二人は英語と日本語で犯行グループとやり取りをしているようだ。
N:犯行グループの新たな横顔。
開放された3人は日本語を話す人物について、何か証言しているのだろう
か?
■[映像]記者会見する官房長官。
F:誘拐事件ですからね、ですからそういう観点からの捜査もしておるところ
でごさいます。
まぁ、しかし、そういう捜査の内容について申し上げるわけにはいかない。
■[テロップ]・誘拐事件ですから、そういう観点(日本語を話す人物)の捜査も
している。
・捜査の内容については申し上げるわけにはいかない。
N:今日[4/21]、北海道警は、Tさん、Iさんへの事情聴取を予定していたが、
体調が悪く、延期となった。
犯行グループの実態はいまだ謎に包まれている。