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(回答先: 「なぜバッシング」と疑問 拘束の2人に外国メディア(共同通信) 投稿者 シジミ 日時 2004 年 4 月 27 日 20:14:24)
今週号の「週刊朝日5・7/14」のP.28に掲載されている渡辺修孝氏への取材記事である。
「外務省は両親にも「会見しないほうがいい」と言った ― 安田さんと一緒に拘束された渡辺修孝さん ―」
「 安田さんと一緒に拘束された、渡辺修孝さんは本誌の取材に、事件のことや、向けられた「自己責任」の声などについて次のように語った。
◇
現地では、行く先々の治安状態を地元の住民に尋ねながら車を進めるなど、危険回避のための注意は払っていたつもりでした。ただ、その住民の通報で犯行グループに私たちの存在を知られてしまった可能性が高いことが後でわかりました。住民たちの武装グループに対する共感がそれほど強いとは予想していなかった、という点で、私の情報収集力が不足していたと反省しています。
帰国してみると、私たちの「自己責任」を問う声が高まっているのに驚きました。解放された直後に、私がロイター通信の記者の質問に答えている場面がテレビのニュースで放映されると、実家に「お前の息子はしゃねりすぎだ」といった匿名の電話が十数本あったと聞いています。
NGOやジャーナリストは危険を顧みずに現地で働くのが仕事ですから、拉致されたことは自業自得に違いありません。その半面、私たちのことで大勢の人たちに心配をかけたことは、たいへん申し訳ないと思うので、帰国後は元気な姿を見せ、公の場でちゃんと釈明すべきだと思っていました。
後で知ったことですが、両親が成田空港へ私を迎えに来るとき、世話をしてくれた外務省の職員から、「渡辺君のためにも、会見などはさせないほうがいいですよ」と言われたそうです。それで両親は、到着ロビーで私と会ったとき、すぐに帰ろうと言ったらしいのです。私も到着する前、一緒に帰国した外務省の職員から「ご両親がやりたくないと言っているので、会見はしないほうがいいのではないか」と言われました。
また、私は外務省職員に「メディアが希望するなら、日本到着後に会見したい」と伝えていたのに、メディア側には私の希望が伝わっていなかったこともわかりました。
外務省は、私たちの自己責任に言及する一方で、私たちを釈明の場からも遠ざけようとしていた感じがします。こうした自己保身や事なかれ主義の人たちに批判されるのは納得できませんし、「ご迷惑をかけました」と謝罪するつもりもありません。
日本で報じられていないだけで、自衛隊の宿営地のあるサマワでも、オランダ軍や米軍による反米勢力への攻撃が続いていて、多数のイラク市民が巻き添えになって死傷しています。その状況のなかで自衛隊は駐留を続けているのです。
私たちが負うべき「自己責任」はありますが、イラクで日本人というだけで拉致されるような状況をつくった責任は、日本政府にあるのではないでしょうか。」