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4月25日、世界銀行のウォルフェンソン総裁(写真)は、軍事にではなく、援助に支出するよう呼びかけた。22日撮影 (2004年 ロイター/Stephen J. Boitano)
世銀総裁「軍事にではなく、援助に支出を」
【ワシントン 25日 ロイター】 世界銀行のウォルフェンソン総裁は、現在世界で防衛や軍事行動に費やされている資金の額と、貧困対策に費やされている資金の額の間には「おろかしいほど」の差がある、と述べた。
同総裁によると、世界全体の防衛支出は約9000億ドルであるのに対して、対外援助への支出は600億ドル程度にとどまっている。
同総裁は、世銀・国際通貨基金(IMF)合同開発委員会で、「これは、想像し得るかぎりにおいて最もばかげたことに思われる。先日私は、もし9000億ドルを開発に充てたなら、防衛費として必要な額は600億ドルを超えないだろう、と冗談混じりに提案したことがある」と語った。
世銀は、貧困の原因に資金をつぎ込めば紛争を回避できる可能性があるみている。
先進国が支持している国連のミレニアム開発目標では、2015年までに世界の学齢児童全員が確実に初等教育を受けられるようになることを目指している。ウォルフェンソン総裁の発言は、貧困国の教育資金不足に対する認知を高める会合で行われたもの。
2004/04/26 15:42