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(回答先: 人質が全員帰ってきた今だから言えること(鈴木邦男) 投稿者 エンセン 日時 2004 年 4 月 26 日 11:54:38)
ファルージャでのアメリカの「テロ攻撃」では
わずか7日間で850人が死亡、1500人以上が負傷した。
この現状を世界にアピールするため、全住民が決起か。
●○○今週の一言○○●
私のイラク人脈も事件解決に少しは役に立ったかな
(平成16年4月16日)
今朝、南回りでアンマンから成田に戻ってきた。何はともあれ、日本人の人質が全員解放されてホッとしている。もしイラクのムカオマ(戦士)の若い衆が、勢い余って日本人を傷つけでもしていたら、反イラクの世論が形成されかねなかった。そうなれば小泉の思うツボである。サラヤ・ムジャヒディンという組織の実態はわからないが、ファルージャの抵抗運動全体としての統率が取れていたから、無闇やたらな行為に走らずに済んだのだろう。
だが、確かにヒヤリとした場面はあった。彼らはすでに米国人やイタリア人を殺害しており、気分が高ぶっていることは間違いなかった。実際に新聞報道では、人質になっていた安田氏が、「お前を殺して日本の首相が辞めるか?」などとほのめかされ、「それはないだろう」と答えたなどの話をしており、緊張の場面があったことをうかがわせる。
日本人を殺しても、小泉政権には何もダメージを与えないどころか、反イラク世論が形成され、かえって小泉政権に好都合である――私は事件発覚当初からそれを直感し、イラクの友人として、そうした意見を終始訴えてきた。アラブにいる間も同様に、そのことを強く訴えかけた。
現地では色々な人脈を通じて、イラク聖職者協会や、直接ファルージャの住民たちとコンタクトを取り、十三年間イラクと連帯してきた立場から、私の率直な意見を述べてきた。「どのような理由があるにせよ、文民を人質にとるやり方は間違っている」と批判もした。その一方で、ファルージャで繰り返されている米軍の「掃討作戦」のむごたらしさを、日本人に広く伝えることも約束した。
幸い、仲介者はイラク社会で信頼の篤い人物で、相手側も私の言葉に耳を傾けてくれた。聖職者協会のクベイシ氏は、「日本政府からの直接のコンタクトはない」と語っていたが、おそらくそれは事実であろう。こういうときに役立つものが、何より人と人とのネットワークである。相手が様々な面で影響力を行使できる人物であれば、ドンピシャリということになる。
いずれにせよ、私も微力ながら水面下で働かせてもらった。と同時に、人質解放にまつわる裏話や人間模様を別の角度から見せてもらうことにもなり、大変勉強になった。詳細については徐々に書いていこうと思うが、鈴木邦男氏(一水会顧問)のホームページ(今週の主張・2004年4月19日)にも、鈴木さん一流の推理で、サスペンス劇場顔負けのことが色々と書かれている。当らずとも遠からずである。まさに当事者感覚がよく表れているので、ぜひご覧いただきたい。
http://kimurasanko.fc2web.com/hitokoto/20040420.html