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サパテロ「アゾレスの写真からスペインを取り除く」「ビン・ラディンの『停戦提案』を欧州は拒否」その他(エル・パイスより)
15日から16日にかけてのエル・パイス(電子版)の記事です。こちらでも日本人人質解放のニュースは大きく扱われ、エル・パイスには高遠さんと今井さんの写真が載っています。それにしても、日本政府の人質とその家族に対して取った態度や自己責任論の大合唱などを、スペイン人にどう言ってよいものか困っています。彼らは絶対に理解できないでしょう。
●『サパテロ、アゾレスの写真からスペインを取り去らねばならない』
スペインの首班指名のための国会で、社会労働党は他の左翼系・民族系議員を取り入れて183議席(過半数は176)を確保した。次期首相が内定しているロドリゲス・サパテロは演説し、多くの国内政策と共に、国連が主導的な立場につかない限り6月30日でイラクから撤退する、という公約に触れて、「アゾレス会議の写真からスペインを取り去らねばならない」と述べた。
http://www.elpais.es/articuloCompleto.html?d_date=&xref=20040415elpepunac_8&type=Tes&anchor=elpporesp
http://www.elpais.es/articuloCompleto.html?d_date=20040416&xref=20040416elpepunac_9&type=Tes&anchor=elpporesp
頼んまっせ!と言いたい所なのですが、次のようなニュースも同時に報道されています。
●『ビン・ラディンの「停戦提案」を欧州は拒否』
アル・カイダの指導者オサマ・ビン・ラディンは、アル・アタビーヤとアル・ジャジーラに送りつけた録音で、「イスラムの国を攻めない」という条件で停戦を申し込んだ。また、マドリッドの3.11はスペイン政府のイラク、アフガニスタン、パレスチナへの政策に対する懲罰である、とも語った。欧州各国は、テロリストとは交渉しない、としてこれをはねつけた。なお、この録音に関しては信憑性を疑う向きもあるが、CIAは公式に本物であることを発表した。
http://www.elpais.es/articuloCompleto.html?xref=20040416elpepiint_2&type=Tes&anchor=elpepiint
CIAが「本物」だと断定? うむ、縁深きCIAが言ってんだから確かに「ホンモノ」だろうな。それにしても、欧州は「テロに屈せず」の大合唱、か。こりゃ、サパテロが本気であっても、やりにくいだろうな。一方、英国のブレアは、
●『ブレア、国連の新たな役割を保証する新たな解決案を求める』
英国首相、トニー・ブレアは国連の安保理事会にイラクの政権移譲と再建に対して国連の果たす役割を保証するような解決方法を作るように緊急提案した。
http://www.elpais.es/articuloCompleto.html?d_date=20040416&xref=20040416elpepuint_4&type=Tes&anchor=elpporint
となっています。スペインなどの撤退を表明・模索している国々を逃がすまいと必死のようです。
3.11関連ですが、
●『オルモ判事、3.11に関連して最近逮捕した6名を釈放』
大法院のフアン・デル・オルモ判事は、3.11爆破事件に関して最近レガネス市やマラガで逮捕した内の6名を釈放した。全員が犯行とのかかわりを強く否定している。
http://www.elpais.es/articuloCompleto.html?d_date=&xref=20040416elpepunac_3&type=Tes&anchor=elpporesp
要するにデタラメ見込み逮捕なのです。以前、アル・カイダ関係の容疑でカタルーニャのジロナ市で逮捕されすぐ釈放されたモロッコ人がいたのですが、夜明け前に国家警察がアパートに押しかけ、大型ハンマーでいきなりドアをぶち壊してピストルを夫人や子供にまで突きつけて逮捕していきました。隣に住むおばさんなど間違われてドアをぶっ壊されたのです。(これはどうやら弁償したようですが。)
次はNYタイムズのeメール版に載った記事ですが、昨日お知らせしました「3.11実行犯たちはハッシシとエクスタシーを密売して資金稼ぎをしていた。」というニュースと同じものですが、エル・パイス記事には無かった内容(メッカから取り寄せた聖なる水を飲んでいた)が含まれています。
『テロリストたちはメッカからの水を飲み麻薬を売っていた、とスペインが発表』
http://www.nytimes.com/2004/04/15/international/europe/15spai.html?th
最後に、これは今後のイラク情勢とどうつながってくるのかよく分からないのですが、
●『イラン外交官、重大な交渉の直前に暗殺される』
イラクは西側の人間にとってだけ危険なのではなく、同時に、抵抗勢力と占領軍の間や抵抗勢力間に入り込もうとするあらゆる者にとっても危険な場所だ。昨日、バグダッドで一人の外交官が暗殺されたのだ。それは、シーア派の強硬派リーダーのムクタダ・アル・ダドル師に対して(米軍との)仲介作業をするためにイランから派遣された24時間後であった。
http://www.elpais.es/articuloCompleto.html?xref=20040416elpepiint_7&type=Tes&anchor=elpepiint
もちろん誰が殺したか、などは書いていません。一気に片をつけたいアメリカだろうな、とは推測できるのですが、あるいはシーア派の跳ね上がりかもしれません。しかし一体イランがどういう目的で介入してきたのかは、よく分かりませんが。