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「フライデー4・30」から「自作自演説」に関する部分を引用:(閣僚や外務事務次官そして小泉首相のそれぞれの「家族への暴言」を紹介したあと)
P.10〜11
『 なぜ、こんな耳を疑うような暴言を政府首脳が連発するのか。そこには不可解極まる、ある政府内の動きがあった。
「事件が発覚した直後のかなり早い段階から、『3人と、その家族の素性を洗え』という動きが一部のメディアにありました。同時にネット上には、3人があたかも事件を前もって計画していたかのような情報が氾濫しだした。誰が煽っているのかと情報源を辿ってみると、どうやらそれが、官邸周辺なのです。小泉首相の側近や警察の公安担当部門が、記者たちに『調べてみろ』と圧力をかけていたという形跡がある」(全国紙政治部記者)
実際にこの頃、ある政府首脳を囲んだオフレコ懇談で、記者たちとこんなやり取りが交わされていたという。
政府首脳「○○新聞さん、なんか新情報ないの?」
記者「実は、人質に△さんはですね・・・」
政府首脳「(知っていたという態度で)ふうん。それは××新聞さんに教えてあげれば。すぐ記事になるんじゃないの」
記者が告げたのは、人質とその家族の中に、共産党の関係者がいるという情報だった。だがそれが、今回の事件に直結する明かな証拠など、何も確認されてはいない。しかし、政府首脳はこの情報を、「記事にしろ」と示唆したのだ。はっきりいおう。これこそ、政府による「情報操作」「世論誘導」だ。
現実に、こうした政府側の動きに基づき、一部のメディアは、「今回の事件は3人の自業自得」との論調を強めた。同時に、ネット上などではあたかも事件に「日本人」が関与しているというような“証拠”が溢れ始めた。
<中略>
その結果、追い詰められているのが誰かといえば、人質3人の家族である。今井さんの自宅では、「自業自得だ」などという嫌がらせ電話が鳴り止まず、留守番電話に「死ね」との暴言や、「チーン」という仏具の音が吹き込まれたりしているという。心労から、高遠さんの弟の修一さんは病院に担ぎ込まれた。家族には連日のように、「自業自得で拉致されたのに、態度が大きい」「迷惑をかけた他の国民に対する謝罪の気持ちがない」などと、罵詈雑言が浴びせられている。
こうした「世論」を、率先して形成した張本人が、まさか政府だとは誰も思うまい。いま政府は、イラク現地での情報収集能力ゼロ、頼りはアルジャジーラと米軍のみ、という無能ぶりを曝け出している。外務省も、川口順子外相が「確認した」と“断言”した人質解放の報がガセだったり、逢沢一郎副相がイラク入りもせず「情報がない」と嘆いていたり、対応はお寒いの一言だ。
ところがそのウラで、彼らは特定の方向にせっせと世論を誘導していたのである。いかなる理由であれ、こんな行為は許されるはずがない。これは小泉政権が国民を完全に舐めており、実は民主主義を根幹から否定しているという、恐るべき事実を示している。
<後略>』
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★ [自作自演説」を疑ったこと自体は誤りではない。政府が隠れて「自作自演説」を洗わなかったとしたら、それこそ無能の謗りを免れない。(事件の構図を掴むことは、事件の解決にとって重要である。表に出ていることを信じ込んでしまえば、9・11などのように、解決できる事件も解決できず悲惨な現実を生み出し続けることになってしまう)
それをリークすることさえ愚かなことなのに、自己正当化と政治的自己保身のために、自らがその普及(世論誘導)を主導したことがとんでもない振るまいなのである。
そして、「人質テロ事件」という国家国民あげての緊急事態に放り込まれたメディアの人たちが、今やるべきことを見失い、政府の誘導にやすやすと乗った言動に走ったことが歯止めなき日本の危機なのである。
さらに、そのようなメディアやネットの情報を信じたのか「タメにする」絶好機と考えたのか、思うだけではなく実際に、人質の家族に罵詈雑言を浴びせた日本人が少数とはいえいたことが最大の危機であり醜状であると思う。
★ 関連書き込み
「“ぶったまげの逆ギレ”小泉首相が「俺たちが一生懸命救出に奔走しているのにあの家族は何だ」と激怒! [週刊新潮4・22]」
http://www.asyura2.com/0403/war52/msg/605.html