現在地 HOME > 掲示板 > 戦争52 > 800.html ★阿修羅♪ |
|
Tweet |
イラク:「占領下の苦しみ、日本人はもっと考えて」
【バグダッド小倉孝保】イラクで拘束されていた日本人人質3人が解放されたことについて、イラク市民の多くは歓迎している。一方で、イスラム教スンニ派住民の一部には、「占領下にあるイラクの苦しみについて日本人はもっと考えてほしい」と語る人もいた。
3人の誘拐事件は、発生時に犯人グループに目隠しをされた人質のショッキングな映像が流れたこともあり、アラブでは極めて関心が高かった。そのため、イラクを含むアラブ諸国の各テレビはトップニュースで解放の事実を報道した。
親日家の多い一般のイラク人も、このニュースを喜ぶ人が多く、日本大使館前の衣料品店主は「日本との関係が最悪の状態になるのを避けることができた」と笑みを浮かべた。
部族長として「日本人解放のための派遣団」を結成したドレイミ族のフシャム・ナジブ・ハッサン・ドレイミ氏(43)とベニサアド族のムハンマド・ハミス・サアディ氏(35)も祝辞を伝えたいと大使館を訪問したが、厳戒態勢のため入館できなかった。
両氏は「人質解放は近いと思っていた。日本の友人の喜びは我々の喜びでもある」と語った。両氏は、人質になった可能性の高い2人の日本人男性についても解放のために全力を尽くしたいと語った。
しかし、イスラム教スンニ派のジャーナリストは「日本人は3人の命が助かったといって喜んでいるが、イラクでは数百人、数千人が米軍の攻撃で家族を失っているのだ。そのことを忘れないでもらいたい」とくぎをさした。
毎日新聞 2004年4月16日 10時40分