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イラク:自衛隊機で報道陣をクウェート移送
http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20040416k0000m040146000c.html
イラク南部のサマワに派遣されている自衛隊部隊などを取材していた報道機関4社の関係者計10人が15日、航空自衛隊のC130輸送機などを使ってクウェートの空港に到着した。自衛隊機による邦人輸送は初めてのケースとなる。また、宿営地から米軍タリル飛行場まで装甲車などで運んだ陸上輸送の法的根拠はイラク復興特措法8条(対応措置の実施)に伴う広報協力といい、緊急事態とはいえあいまいさが残った。
自衛隊法100条の8では、外務大臣から依頼があった場合、防衛庁長官は「災害、騒乱その他の緊急事態」に際して、「安全が確保されていること」を条件に邦人輸送ができると定めている。
一方、陸上輸送については法律には明確な規定はないが、防衛庁は報道各社の救出は広報業務の一環と解釈できると同特措法を適用。「自衛隊の活動を円滑に行うには広報は当然で、特別な場所での人道的な背景もあり、便宜を供与した」(同庁)とした。【滝野隆浩】
自衛隊機などによる退避は政府側から申し出があったが、毎日新聞は陸自宿営地に退避していた記者らを13日、独自の判断で陸路クウェートに出国させた。バグダッドでの取材は継続している。
毎日新聞 2004年4月16日 1時48分