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http://www.asahi.com/international/update/0415/012.html
ブッシュ大統領声明に自治政府、強い拒否反応
占領地内のユダヤ人入植地の存続を間接的に認め、パレスチナ難民のイスラエルへの帰還権を事実上否定したブッシュ米大統領の声明は、和平プロセスにおけるパレスチナ側の主張をことごとく退けた。パレスチナ自治政府のクレイ首相は「入植地を正当化した米大統領は初めて。パレスチナ人には受け入れられない。拒絶する。拒否する」と、強く反発した。
現在ある唯一の和平枠組み「行程表」は、イスラエルに占領地からの全面撤退を求め、入植地や難民などの難題についてはあらかじめ道筋を決めずに、05年末までに解決すると定めていた。いわば先送りされていた問題に、米国がイスラエルの意に沿う形で勝手に解答を決めた、とパレスチナでは受け止められている。行程表を主導したのは米国自身だったので、失望感はひときわ強い。
エレカット交渉相は米CNNテレビに、入植地の維持は占領地からの撤退をイスラエルに求めた国連安保理決議242(67年)、338(73年)にも違反すると指摘、「ブッシュ(大統領)にパレスチナ人の名の下に交渉をし、国連決議を変更する権利はない」と、怒り心頭の様子で語った。 (04/15 13:58)