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(回答先: 報道ステーションで、古館一郎が人質責任論に反論し、「自衛隊に退去命令を」と勇気ある発言! 投稿者 FIGHTILLDEATH 日時 2004 年 4 月 15 日 00:48:37)
個人的な印象として、その執筆した活字の中身や『おしゃれカンケイ』その他映像での様子を見て、
てっきり古館は「長いものには巻かれよ」的なヘッポコ保守気取りなのだとばかり思っていたが、
それはどうやら私の思い違いかもしれないらしく、中々どうして、意外と気骨に溢れた男であるようだ。
主に人質家族の周りに群れだしてきた取り巻きの職業左翼連中によって、政治闘争方面に引っ張ら
れていって話の筋がこんがらがってしまったために、背景がイマイチどうも分かり辛くなっているが、
そもそも日本におけるこの事件の政治思想的焦点は、目下ネット界隈を中心にまたぞろ現出してい
るような、「右翼vs左翼」などというクダラナイ構図(本当にくだらない! 数年前の教科書騒動の時も
そうだったが、ともすれば単純な二元論が状況全体を覆い尽くしてしまう、この国の体質は本当にど
うにかならんもんか?! いや、日本に限った話でもないのではあるが・・・)ではなく、奇しくもそれは、
孫文が大正13年(1924)に神戸で行った演説中の一文、「西洋覇道の鷹犬となるか、或は東洋王道
の干城となるか」が示している所なのではないのか。
とどのつまりは、「忠犬ポチ公」となるか「アラブ民衆に尽くす志士」となるかということ(笑)。
(実際は、言葉面ほど前者がミジメでも後者が華々しくもないのではあろうが。)
そういう意味では、今回の件は明らかに、ムスリムとの団結を図った大川周明の雄図や、
二次大戦中に中東各地で散華していった陸軍中野学校出身の情報将校たちの生き様に
通ずるものがあるワケなのであるが、それを本来ならば称讃してしかるはずの保守派が、
今回はどうもオカシイ。戦後60年で、金玉はおろか尻子玉まで抜かれてしまったようだ(笑)。
そんな中、古館が(人質となった3人の無謀さ云々は一先ず捨て置いても)果敢にも総論で擁護し得た
のも、偏えに彼が(イラク戦争を真正面から批判した小林よしのり同様)、この60年間で流石に腐臭を
発し始めた戦後保守の「政治的賢明さ」(打算とも言う・・・)に毒されていなかった、つまりより戦前の形
を保った、いわば「土俗的右翼」に近かった(もちろんいい意味で)、ということなのだろう。