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(回答先: Re: 「川口外相とほとんど同じ内容の発言をまさか天皇が」 投稿者 WW 日時 2004 年 4 月 14 日 06:21:01)
WWさん、こんばんわ。フォローありがとうございます。
天皇と川口外相の発言の対比についてですが、これは一字一句同じというわけではありませんし、私はその点を強調したかったわけでもありません。しかし文面が多少違っても主旨は全くと言っていいほど同じわけです。川口外相の発言を取り上げたのは人質事件の一連の流れの中で、チェイニー来日と天皇会見を捉えたかったからです。タイミングや見る者の目にどう映るかという要素は重要だと思うわけです。
さらに私が最も言いたいことは第二次大戦後、昭和天皇の戦争責任をめぐって今日まで国内で延々と噛みあわない議論が続いてきたことを思えば、このうえイラク問題に皇室を巻き込むことはないだろうということです。このような問題から距離をおいていれば、「責任」が発生しないどころか「責任問題の議論」も発生しないのですから。
問題が大ごとになり、複雑化し、それを巡ってイデオロギーの対立と国民意識の混乱を生むような羽目になったらつまらないだろうと思います。付き合いで派兵したアメリカの戦争で、しかも現在情勢が深刻化しているのなら尚のことです。まあWWさんのいうとおり、困った時ほど天皇を担ぎ出して利用しようとする連中が出てくるのでしょうがね。
もちろん最終的に天皇の「お言葉」の原稿を書くのは日本側の政府や官僚でしょうが、今回は事前にこの程度までというアメリカ側との打ち合わせがあって用意されたという印象を私は受けています。いずれにしても「人質の安全を心配している」とか「自衛隊員の無事を願っている」というレベルにと留めておくべきであり、「自衛隊は〜するために派遣されたもの」というような定義に触れる文言は避けるべきだと思います。
なぜこのような細かい所にこだわるのかというと、この問題が今回だけで終わるものではないからです。これがほんの手始めで今後も外国首脳が訪日した時などに天皇が同様の声明を発し続ける(たぶん正確には発し続けさせられる)ようになることを懸念しています。やがてイギリスのように皇太子が軍服を着てイラクの駐屯地を慰問するようなことにならないように。