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世界中に打電…誘拐効果No.1は日本 --- 絶好“宣伝材料”に味しめ
アルジャジーラは拘束されたイタリア人男性の様子を放映した。邦人誘拐が再現されたかのようだ=13日(AP)
イタリア人4人に続き、新たにフランス人記者も拘束され、今月に入ってイラクで少なくとも18カ国、60人近い外国人が被害に遭っている、金品目的の誘拐も含まれるが、最大の狙いは、ファルージャ攻防戦が続く米軍に圧力をかけることとみられる。このため、イラク武装組織側にとって絶好のターゲットが日本となっている。
【共通点】
カタールの衛星テレビ局アルジャジーラで、武装グループに取り囲まれた人質の映像を流し、イタリア軍のイラク撤退を要求。声明を出した武装組織の名前も、「カターイブ・ムジャヒディーン」と名乗っており、字句は異なるものの、「聖戦士旅団」あるいは「軍団」と訳される。
何から何まで、日本人3人を誘拐した「サラヤ・ムジャヒディン」(聖戦士旅団)のケースと酷似している。
「3邦人の誘拐は、世界的に報じられるなど、宣伝効果が極めて大きかった。イタリア人拘束は、この“成功体験”が参考になっている」(中東専門家)
今回は人質の殺害には言及せず、「要求が満たされるまで拘束する」としている。より巧妙に世論に揺さぶりをかける狙いもうかがえる。
イタリアのベルルスコーニ首相は「イタリア軍の任務については全く議論の余地がない」と犯人側の要求に応じない姿勢を強調した。
【フランスも】
イラク戦争に反対だったフランス人も拘束された。フランス外務省は13日、同国のテレビ局CAPAの記者、アレクサンドル・ジョルダノフ氏(40)が11日にイラクで拉致されたと明かした。
これで今月に入って行方不明や人質になった民間外国人は18カ国、人数も少なくとも57人を上回るとみられる。
一方、米英の連合国暫定当局(CPA)は13日、「現時点で拘束されているのは12カ国の約40人」との認識だ。
【親米国は拘束続く】
人質の扱いについては温度差も大きい。
バグダッドで12日夜、ロシアのエネルギー関連企業の宿舎に覆面をした男が押し入り、ウクライナ人5人、ロシア人3人の従業員計8人が連れ去られたが、13日には全員解放された。
いまだに解放されていないのは米国、イタリア、日本、カナダ、チェコなど。身代金目的の誘拐や、米国と近い英国人が解放されるなどさまざまなケースがあるが、比較的、親米国の拘束が長引いている傾向はある。
象徴的だったのが、中国人のケースだ。11日にファルージャ付近で出稼ぎの中国人8人が拘束されたが、翌日には解放された。「日本人だと思って誘拐したが、違ったので解放した」というのが自然な見方だ。
【日本が切り札】
相次ぐ外国人拘束の背景にあるのがファルージャ攻防だ。
米国とイラク武装組織は水面下で交渉を続けているとみられるが、武装組織が、最大の効果を発揮するカードとみているのが日本人の人質だ。
3人の邦人については、犯人グループの身の安全など交渉が成立すれば解放される可能性もあるが、今後も日本人が狙われる危険性は高い。
ZAKZAK 2004/04/14