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(回答先: ファルージャからの報告:我々は、ファルージャを「救済」するために破壊せねばならない(ラウール・マハジャン) 投稿者 エンセン 日時 2004 年 4 月 14 日 15:11:14)
米、ゲリラ戦想定か イラク泥沼 増派に傾く (朝日 4月14日 朝刊)
[要約]
米中央軍のアビゼイド司令官はイラクの治安悪化で、部隊の増派を要請したことを明らかにした。この増派は6月の主権委譲を進める強い決意を示す一方で、イラク情勢の「泥沼化」を認めたことにもなる両刃の剣になる。増派される部隊は2個旅団(1万人)程度で、ヘリなど航空機や装甲車など機動性の高い部隊で、武装勢力とのゲリラ戦を想定した部隊だ。イラクはファルージャなどスンニ派と、南部のシーア派サドル師のグループが反米ということで連携しだした。さらにサドル師の殺害(もしくは逮捕)で、一気に南部の反米感情が高まることが予想され、今後の治安情勢が読み切れない情勢になっている。
[コメント]
ファルージャでは停戦中でも戦闘が再開され、米空軍機が空爆を行っているという。ファルージャの戦闘は今月3日頃から始まっている。すでに10日以上が経過し、米軍にも疲れが出てきたことが考えられる。いつまでも停戦状態でいられないのだ。米軍部隊をファルージャから撤退させる前に、市内の軍事拠点を破壊し、反米勢力に打撃を与える作戦のようである。しかし一時的にファルージャを叩いても、イラク南部に広がった反米行動を沈静化させることはできない。ファルージャ周辺ではヨルダンのパレスチナ人が、アルカイダとは違うイスラム援軍として動き回りだしたようだ。さらにイランからイラク南部のシーア派に援軍が入ってくる可能性がある。
ここにきてアメリカは3つめの失敗(誤算)が明らかになった。一つめはフセイン政権を倒せばイラク国民から米軍は解放軍として歓迎されるという点である。2点目はイラクの復興支援に国際的な協力が得られるという点である。ここにきてゲリラは、非武装の外国民間人さえも襲い始めた。国際的な復興支援は治安の悪化で難しくなった。そして3点目はイラクの治安はイラク人警察や新生軍が担ってくれるという読みである。新生イラク軍はファルージャやサドル師との戦いに投入されることを拒否した。イラク人同士が戦うことを拒否したのだ。これもアメリカの大きな誤算だった。そこにわずか1万人の2個旅団を増派しても焼け石に水である。
このままでは国連も動きがとれない。まさにファルージャの戦いがイラクの情勢を一変させてしまったようだ。
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