現在地 HOME > 掲示板 > 戦争52 > 384.html ★阿修羅♪ |
|
Tweet |
大中東構想がレーガン時代とはブッシュ親時代のことなり。
ブッシ親が大統領の時に国防長官だったのが、現・副大統領のチェニーである。
私は、今から12年前の拙著『湾岸報道に偽りあり』に、「湾岸戦争の背後には、まだまだ未知の巨大な帝国主義的および謀略的な衝動が潜んでいたのではないか、という疑問が深まれば幸いである」と記していた。
------------------------------------------------------------
http://www.jca.apc.org/~altmedka/gulfw-02.html
『湾岸報道に偽りあり』
(副題:隠された十数年来の米軍事計画に迫る9
はしがき
[中略]
最後の第三部では、戦争当事国アメリカの支配層の正体を、その一端なりとも明らかにしようと考え、「報道」されざる「隠蔽」事実の典型ケース・スタディを試みた。これによって、湾岸戦争の背後には、まだまだ未知の巨大な帝国主義的および謀略的な衝動が潜んでいたのではないか、という疑問が深まれば幸いである。
文中「CIA」は、この種の文献の慣行に従い、アメリカ秘密情報機関の総称として用いた。CIA長官の権限は、CIA本体の他に、その十倍の規模で世界最大の電子情報機関NSA(国家安全保障庁)などにもおよんでいる。ターナー元長官は退任後の著書『CIAの内幕』で、「軍情情報機関しかない小国を除いて、国の情報活動の頂点に単一の接触点を設けた国はない」とし、「権限拡大を阻止せよ」と訴えたが、CIAは、それほど古今東西に例をみない最強力の組織体制なのである。失敗した計画のスキャンダル報道が多いために、CIAを軽く見る向きもあるが、やはり、想像を絶する暗闇の力であることに変わりはない。
ジョージ・ブッシュが元CIA長官(1976.1.30〜1977.3.9)だったことの意味は、本文中でも追及するが、最初に最も象徴的なブッシュの業績を紹介し、読者の想像にゆだねたい。
ブッシュはCIA改革の一端として、「Aチーム」と「Bチーム」の実験を行った。CIA内部と外部のブレーンを競争させるという、いわば日本の「民活」に似た試みなのだが、「Bチーム」(「チームB」の訳語もある)の背後には、財界タカ派もしくは軍産複合体などの意向があった。この種の「外部民間チーム」に関するその後の情報は不足しているが、私は、これに類した「チーム」の暗躍は、その後も続いていたに違いないと確信している。たとえば、軍事評論家の藤島宇内は「『日本のハイテク』に触手をのばす国防総省」(『エコノミスト』91・4・23)の中で、「全米製造業者協会」が「ブッシュ大統領に緊急書簡を送り、」「新たな対日戦略研究班『チームB』を設置することを要求した」と記している。この要求の結果は、その後、『CIA委託報告書/日本2000年』となって世間の表面に現れた。湾岸戦争は、こうした「チーム」の最高の活躍舞台だったのではないだろうか。
[後略]
------------------------------------------------------------