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(回答先: 「ナホコの代わりに僕を人質に」高遠さん世話した子語る【asahi.com記事】 投稿者 クエスチョン 日時 2004 年 4 月 13 日 22:05:45)
解放訴える家族の姿、バグダッドの街の声変えた【asahi.com記事】
http://www.asahi.com/national/update/0412/028.html
邦人人質事件をめぐり、バグダッドで人々の声が変化している。3人が拘束された当初、街では「米国に協力する日本からの者はすべて米軍と同罪」と突き放すような意見が目立った。しかし、一時、解放の見込みが伝えられると「良かった」と安堵(あんど)が広がった。短時間で雰囲気を一変させたのは、懸命に解放を訴える人質家族の姿だった。
「テレビで人質家族を見て涙が出た。特に女性人質は娘と年齢も近く、母親の心中を思うとたまらない」。バグダッドの主婦ゼイナブ・アリさん(54)は、アラビア語衛星テレビ局のアルジャジーラが10日夜(日本時間11日未明)に伝えた「24時間以内に解放」のニュースに笑顔をみせた。
「イラク人のために働く人々に危害を与えてはいけない」と言うゼイナブさんだが、米軍への憎しみは強い。「サラヤ・ムジャヒディンは(暫定占領当局代表の)ブレマーを人質に捕らえ、殺すべきだ」と話した。
事件発生当初、アラビア語のテレビ各局が目隠しをされた3人の姿を盛んに流しても、バグダッドで同情論はほとんど聞かれなかった。商店主ジャシム・モハメドさん(60)は「犯人たちを支持する。まだ30歳だったら私も仲間に加わりたいくらいだ。外国人は出ていけ」とまくしたてた。
いまのイラクでは「外国の駐留軍=米国の協力者」という認識が一般的だ。特にバグダッドでは、近郊ファルージャでの米軍作戦で600人のイラク人が死亡したとされ、米軍への反感が特に強い。イスラム教団体が「米軍抗議のストを」と呼びかけると、ほとんどの商店が閉鎖。仕事や学校を休む人も多く、首都はひっそりしている。
人質事件についての日本側に厳しい態度が変わったのは、「イラク復興のために行った」などとテレビで訴える家族の姿に接したからだ。
日本での会見で家族が並んで深々と頭を下げる様子や、言葉を詰まらせながら切々と解放を訴える高遠さんの妹、泣き出す郡山さんの母親などが繰り返し放映された。
弁護士のアルカン・モハメドさん(63)は「あれを見て180度考えが変わった。人質が我々の友人だとわかり、胸が痛んだ」という。「自衛隊も民間日本人も、みんな米軍協力者」との見方が変わったという。「人道援助をする民間人と軍隊を同一視するのはよくない。3人の速やかな解放を心から希望する」と話した。 (04/12 22:19)