現在地 HOME > 掲示板 > 戦争52 > 270.html ★阿修羅♪ |
|
Tweet |
サマワ住民に自衛隊への失望感
自衛隊員も宿営地でインターネットから最新の情報が得られると思っていたの
は誤解で、下の記事では、宿営地で前日の新聞(読売と産経だろう)のFAXが貼
られるのが唯一の情報源という。
サマワの自衛隊員は一番情報から疎外されている日本人だろう。つまり一番危
険に疎いわけだ。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
宿営地外活動の自粛続く陸自、サマワ住民に失望感も
【サマワ=小林月照】イラク南部サマワに派遣された陸上自衛隊の活動自粛が
長期化している。シーア派強硬派ムクタダ・サドル師支持者らのデモ拡大や、相
次いだ砲弾発射がきっかけだが、自衛隊の撤退を求める日本人人質事件も発生、
安全のために宿営地内に閉じこもらざるを得ないからだ。
1週間を超え、13日には一部隊員が学校修復現場の調査に出向くものの、本
格的な活動再開のめどは立たない。地元住民には失望が広がり、隊員たちは人質
の身を案じながら、じりじりとした日々を過ごしている。
サマワから北に約15キロ離れたワルカ村。先月30日に始まった道路修復工
事の測量には大勢の村人が集まり、笑顔で作業を見守った。しかし、人質事件が
こう着状態に陥った今月12日は現場に隊員の姿はなく、工事車両もなかった。
「待ち望んだ工事がようやく始まったと思ったのに、測量だけで止まるなんて」。
作業の初日に基準となる杭(くい)を打ち込んだワルカ評議会議長のマージッド
・シャヒード・アルヤーセリさん(31)は、ため息をつく。
工事区間は、村の集落から浄水場前を通る県道6・5キロ。雨が降ればぬかる
み、給水車が通れなくなる未舗装路の修復が目的だ。工事は陸自と民間業者が分
担する計画だが、業者さえ決まらずに活動が止まった。
「安全は我々が保証するから、仕事を続けるよう働きかけてくれ」。工事中断
後、地元の部族長や業者から、マージッドさんへの陳情は絶えない。「せめて民
間の工事部分だけでも工事を先行させてほしい」。そのマージッドさんは、懇願
するように訴えた。
先月26日に始まった浄・給水活動は、イラク人が運転する給水車に宿営地わ
きで給水するため、唯一の活動として行われている。陸自自慢の浄水セットを使
い、1日に約80トンの浄水が給水されている。
サマワ近郊の中学校の修復工事は、地元業者による工事が進められているが、
道路修復のほか、病院への医療支援や、部族との交流などは今月5日から止まっ
ている。
ワルカ村では、オランダ軍の道路修復も行われている。こちらは治安が不安定
化した後も工事が続く。道路脇でパンクの修理をしていた農業ラーイド・スレイ
ヤさん(28)が言う。「日中は安全でオランダ軍も仕事をしている。日本の自
衛隊も道路工事を続けてくれ」
「人質解放という話があるようだ」「本当か。いい方向に動いてほしい」。自
衛隊の宿営地では、隊員たちが立ち話で情報交換する姿が目立つ。屋外の洗面所
では、下着を洗濯する手を休め、「人質は無事かな」「ニュースが入ってこない
な」などと言い交わす隊員の声が絶えない。宿営地でテレビを見ることができる
のは一部の幹部に限られる。食堂にある掲示板には、東京からファクスで届く前
日の新聞がはり出されるが、情報の古さは否めない。隊員たちの情報源は、日本
の家族との電話で聞くニュースと隊員間の口コミだ。
派遣部隊の通訳として雇用されたガッサン・アブド・アリさん(30)も宿営
地内で待機の日々。「まる1日やることがない。自衛隊は戦争ではなく、人道支
援に来てくれた。人質事件はとても悲しい。無事解放されるよう毎日、祈りをさ
さげている」と話した。
隊員からは「ニュースもなかなか入らないし、ただ待つだけなんて」とのぼや
きも漏れるが、ある幹部は自分を励ますように言った。「治安情勢を見極めなが
ら、時期をうかがっている。1日も早く活動を再開したい」
(2004/4/13/14:34 読売新聞)
http://groups.yahoo.co.jp/group/nomorewar/message/12748