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(回答先: ファルージャを救え(山本史郎氏のメール) ― 4月9日ファルージャの大虐殺の記録 投稿者 シジミ 日時 2004 年 4 月 13 日 16:17:13)
ファルージャ 停戦を再延長
(読売 4月13日 朝刊)
[要約]
日本人人質事件解決のカギを握るとみられるファルージャで、米軍と反米武装勢力との間で結ばれていた停戦期間が再延長された。11日午前10時(日本時間同日午後3時)に発効した停戦期限は12日午後10時まで延長された。これは仲介役のイラク統治評議会メンバー、宗教指導者、地元部族代表などが、米軍撤退を求めて交渉を続けているもの。しかし武装勢力側は12日午後4時までに米軍を撤退させない場合は、総攻撃を行うと警告した。米軍も交渉(米国民間人4人が殺された犯人の引き渡し)に失敗すれば掃討作戦を再開するとしており、緊迫した局面を迎えている。
[コメント]
なぜゲリラたちは日本人人質を解放しないのか。それはファルージャが極めて危険な状態になっているからだ。ファルージャを包囲(封鎖)した米軍は市内から女性や子どもが出ることは認めている。しかし大人の男たちは市内に閉じこめている。すでにファルージャでは今回の戦闘で600人を越える住民が死んだ。このためファルージャの戦闘は米軍のイラク占領に反対する象徴的な場所になってきた。ヨルダンのパレスチナ人や南部シーア派からもファルージャの反米勢力に援軍が駆けつけていると聞いた。米軍は米民間人4人(元特殊部隊員)を殺した犯人を差し出せと要求しているが、反米勢力側がこの要求を受け入れる可能性は低い。しかし犯人逮捕をあきらめて米軍が撤退すれば、こんどは米軍敗退の印象が強くなる。米軍も引くに引けない状況である。
このように追いつめられたファルージャの反米武装勢力が、米軍の総攻撃を防ぐために行っているのが外国人人質作戦である。すなわち強制的な「人間の楯」戦術なのである。だからファルージャが封鎖され緊張している限り、日本人人質は解放されないのだ。しかしゲリラが危機的な状態にならない限り、簡単には殺されることもなくなった。「人間の楯」としての価値がなくなるからだ。
今のようなファルージャでの戦闘を防ぐには、効果的な方法が一つだけあると思う。それは封鎖されたファルージャ市内に外国の民間人が自主的に入って、人質に代わって「人間の楯」になることである。ファルージャの戦闘に反対なら、ゲリラたちは人間の楯を歓迎し、外国人人質を解放するだろう。米軍も新たな民間人が市内に自主的に入ったことで攻撃が難しくなる。たとえ封鎖を解いて撤退しても、米軍が負けたことにはならない。また武装勢力も自主的な「人間の楯」なら、勝ったことにならない。むしろ誘拐作戦や人質作戦を行ったことを恥じるべきである。この行動で対立している双方に勝者や敗者を作らず、戦力を引き離すことに意義がある。
問題はこのような危険なことを何人がやれるかと言うことだ。私が思いついたぐらいだから、もう世界では何人も気がついていると思う。緻密に計画を練れば成功する確立は高いと思う。アメリカ人、イスラム教徒、日本人、ユダヤ人、クルド人、中国人、ロシア人、英国人、いろいろな国から参加すれば、アメリカも軍事占領の無意味さと危険がわかるはずである。人間の楯になる人はアンマンなどに事前に集まって、コンボイ(車列)を組んでファルージャを目指す。参加者は多いほどいい。とりあえずバグダッドでの停戦交渉に注目しつつ、国際的な動きを作り出す作業が必要だ。インターネット時代の新しい平和運動の形になるかもしれない。ファルージャの戦闘を再開してはいけない。さらに憎しみの連鎖が高まるだけである。
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