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小泉お手上げ状態、振り回された解放情報,部族接触も米頼り
人質解放に向け“無策”が続く小泉純一郎首相
「状況は振り出しに戻った」。イラクの日本人誘拐事件で、政府は13日も連合国暫定当局(CPA)などとの調整や現地の部族長らを通じた働きかけを続けた。しかし、安否に関する正確な情報入手にさえ四苦八苦する有様で、政府内に悲観論も出てきた。「人質の無事救出」で、小泉政権は正念場に立たされている。
「情報が錯綜(さくそう)していて、まだ、はっきりした事実確認ができないんです」。小泉純一郎首相(62)は昨12日夕、記者団に対し、苦渋に満ちた表情に現状を説明した。
政府が「信憑性が高い」と判断していた「24時間以内」という解放期限は結局、誤報に終わった。福田康夫官房長官(67)は「いろんな観点から考えて、無事だと判断してもいい時期はあったが、今は新たな確認はできていない」と“過去形”で情報不足を表現した。
現地で指揮を執る逢沢一郎外務副大臣も「情報がない…」とお手上げ状態だ(AP)
当事者能力を問われている川口順子外相(63)も「今現在、元気でいるか確認することはできない。逆の情報も全くない」と話すのみ。
今回の事件は、非常事態に対する政府の無策ぶりを改めて露呈した。特にリアルタイムの情報という点に関しては、カタールの衛星テレビ局「アルジャジーラ」頼みという情けなさだ。
「アルジャジーラが『人質が解放された』と報道する、という情報が入ってきました」
12日午後3時すぎ、防衛庁で記者会見に臨んだ守屋武昌事務次官(59)の口から、重大情報がもたらされた。色めき立つ報道陣。だが、わずか数分後に戻ってきた守屋次官は、「まだ確認された情報ではなかった。訂正します」。政府が、一放送局の情報に振り回される。
国内で情報収集の拠点となっている外務省地下一階のオペレーションルームには、アルジャジーラを受信する設備すらないという。
事態の膠着(こうちゃく)化に焦燥感を募らせる政府内では、地元有力者を仲介役とした犯人側との水面下の交渉の立て直し論が出てきた。報酬目当ての「功名争い」に陥っている可能性があるとの判断だ。
しかし、イラクの部族社会との接触も、昨年のイラク戦争後に始まったばかり。結局は「米軍やCPA頼み」(外務省筋)という状態だ。
アンマンの現地緊急対策本部で指揮を執る逢沢一郎外務副大臣(49)はこう漏らした。
「情報がない。今は辛抱するしかない」
ZAKZAK 2004/04/13