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苛立つ家族に心境変化…自衛隊撤退要求消え --- 平沼前経産相「どこかおかしい」と批判
日本人3人の解放情報は依然なく、疲労感が濃い高遠修一さん(中)ら家族=12日午後9時17分、東京・永田町の北海道東京事務所前
救出を訴える声もか細く…。イラクの邦人3人人質事件で、肉親の救出を待ち望んでいる家族の疲労は、すでにピークを通り越した。事件発生から6日目。国民の誰もが救出劇を望んでいるものの、「イラクに入ったのは3人の自己責任」とシビアな声も聞かれる。
与野党の5政党で幹部に面会し、早期救出を訴えるなど、12日も精力的に活動した高遠菜穂子さん(34)、郡山総一郎さん(32)、今井紀明さん(18)の家族ら。
安否情報に一喜一憂しながら、確実な情報が得られない現状に落胆したのか、12日午後9時すぎに、北海道東京事務所(東京都千代田区)前で行われた会見に姿を現したのは、高遠さんの弟修一さん(33)、郡山さんの母、きみ子さん(55)と叔母の三浦紀代子さん(62)の3人だけ。
他の家族は、仮眠をとったり、体調を崩したりしており、待つしかない家族の疲労の度合いの濃さが如実に表れた。
平沼前経産相「どこかおかしい」と批判 修一さんは、「どんな情報でもいいからください」と訴える一方、「このままでは明日(13日)はもたない」といい、時折ふらつく場面も見られ、疲労の色を強くにじませた。会見はわずか15分で打ち切られた。
12日の家族の様子に、これまでと1つ変わった部分があった。
「自衛隊撤退で3人が救われるのならば、撤退してほしい」
事件が発覚し、東京に駆けつけた9日から、修一さんらが、声高に叫んでいた「自衛隊撤退」を要求する言葉が、鳴りを潜めたのである。
各政党で幹部と面会した際の修一さんの言葉は、「犯行グループの要求に最大限こたえて」という表現にとどまった。
「イラク(に在留する邦人)には、退避勧告を出してきた。邦人保護には限界がある」と、自己責任の面を強く示唆したのは、外務省の竹内行夫事務次官だった。
竹内事務次官は12日午後の会見で、イラクの退避勧告に関する「スポット情報」を「13回も出してきた」と説明。その上で「外務省の同僚は命をかけて情報を収集・分析し、国民に知らせているのだ」として、そうした“命がけ”の情報に従わなかった3人にも、相応の責任があるとの考えを示したのだ。
くしくも同日、自民党の平沼赳夫前経産相も、都内での講演で、「自衛隊でも行くのが危険、と言っている親が、未成年の自分の子供が戦地に行くのを止めることができないで行かせてしまう。どこかおかしい」と疑問を提示した。
実際、人質となっている3人は、隣国ヨルダンの首都、アンマン滞在時など、イラク入りする前の段階で、「告白するけど恐ろしい」(今井紀明さん)、「バグダッドの治安は悪化している」(高遠菜穂子さん)、「死ぬかもしれない」(郡山総一郎さん)との不安を吐露していた。
ZAKZAK 2004/04/13