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(回答先: 天皇、皇后両陛下:チェイニー米副大統領夫妻と会見(毎日新聞) 投稿者 エンセン 日時 2004 年 4 月 13 日 14:38:57)
「日米同盟は世界的関係」米副大統領が講演
来日中のチェイニー米副大統領は13日、東京都内のホテルで開かれた日米交流150周年記念シンポジウム(読売新聞社、米紙ワシントン・ポスト社共催)で特別講演し、現在の日米関係について「現代史が成し遂げた卓越した成果の一つ」と述べ、強固な同盟関係を高く評価。
イラクやアフガニスタンの復興支援など世界の重要課題について、今後も共同で対処していく方針を示し、日米関係をアジア太平洋地域にとどまらない「世界的なパートナー」と位置付けた。副大統領はイラクでの邦人人質事件にも触れ、人質解放に向け米国の支援を約束した。
チェイニー副大統領は現在の日米同盟について「二か国間の安全保障条約を超えている」とし、「この同盟は世界のどこであろうとも、日米が共有するビジョンを促進し、難題解決のため貢献する世界的なパートナーシップだ」と述べた。
そのうえで、「我々はイラクやアフガニスタン、さらに他の中東諸国が繁栄するのは、民主的政府のもとでのみ可能と信じている。イラクでの民主主義の勃興(ぼっこう)は、対テロ戦や自由の大義にとって、必須の勝利になる」と語り、日米共同でイラクの復興に全力を傾けたいとの希望を表明した。
副大統領が日本にここまで大きな期待を示した背景には、イラク戦争や戦後統治への関与で主要同盟国が分裂し、ブッシュ政権にとって、小泉政権の一貫した対米支持が「頼りになる同盟国」として存在感を増していることがある。
このため副大統領は、イラクの日本人人質事件や昨年の日本人外交官殺害事件を講演でとりあげ、日本の立場に理解を示した。まず人質事件では、「心からその苦しみを共有する。我々は必ず人質を帰国させ、(武装グループに)法の裁きを受けさせる」と述べ、「米国ができることは何でもする」と支援を表明。さらに奥克彦大使らの殺害事件では、「奥大使の日記には彼の使命感が満ちあふれていた。彼の遺志を我々も共有する」と述べた。
北朝鮮問題でも、日本の関心に応える形で日本人拉致問題に触れて、「我々は(日本と)怒りを共有しており、拉致にかかわるすべての問題の解決を要求するという日本の立場と足並みをそろえている」と語り、日本政府に連帯を表明した。
副大統領は、日本経済について、「低迷期を経て、改革と活性化という道を選び、成果が次第にあらわれている」と前向きの評価を示した。
一方、日米間の懸案である米国産牛肉の輸入再開問題については質疑応答の中で、「日本政府が来週協議のために専門家を招いていることを評価する」と述べるにとどめた。
◆ディック・チェイニー米副大統領=1941年1月、米ネブラスカ州リンカーン生まれ。ワイオミング大卒。ニクソン政権に始まり、歴代共和党政権で活躍。フォード政権の大統領首席補佐官を経て、79年、ワイオミング州から下院議員に選出される。ブッシュ父政権時代には国防長官(89―93年)として湾岸戦争を指揮。その後、財界で活躍。安全保障、経済など広範な分野での政策通として知られ、歴代副大統領に比べても、大統領への影響力は群を抜いているとされる。
(2004/4/13/13:56 読売新聞 無断転載禁止)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20040413it04.htm