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No.899(2004/04/13/火)
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「PUBLICITY」(パブリシティー) 編集人:竹山 徹朗
E-mail:
freespeech21@infoseek.jp(こっちにどうぞ)
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※転送・転載自由です。ただ、転送・転載される時には、
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http://www.emaga.com/info/7777.html
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◆◇今号の目次◇◆
【めでぃあ・オフノート】
▼「神の道で死んだものは、神のそばで生きている」
【転載】
▼神浦元彰(軍事アナリスト)の「J−RCOM」
「高遠さんを尊敬する」
◆◇ ◇◆
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【めでぃあ・オフノート】
▼13日4時30分現在、拘束された日本人3人の安否が確認
されたとの報道はまだない。
憶測はダメなので、報道情報を整理するためにまず、神浦氏の
サイトから、きのう(12日)発信の文章を転載しておく。
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■タイトル
日本人人質3人、未だ解放されず。
犯人「24時間以内の解放」が期限切れ
(4月12日)
■コメント
昨夜はテレビの前に布団を敷いて、うとうととしながらニュー
スをチェックしました。そして一刻も早く人質解放のニュース
速報が流れることを期待していました。
しかし残念ながら、3人が解放されたという報告はありません
でした。今、午前11時23分ですが、もう神に祈るような気
持ちで3人が釈放されたというニュースを待っています。
なぜ解放が遅れているのでしょうか。
仲介にたった人物(有力者)が相応の謝礼を要求しているので
しょうか。
それともファルージャが米軍に総攻撃されることから、人質を
解放するのは時期尚早と判断したからでしょうか。
あるいは人質を解放すれば、自分たちの情報が漏れると恐れて
いるからでしょうか。
聖職者協会の解放要求は思ったより効果が少なかったのでしょ
うか。
疑問ばらりが膨らんで、なにか重要なことを見落としていない
か気になります。
まさに犯人との心理戦です。犯人側は沈黙を守れば守るほど、
私たちの焦りや不安が拡大していきます。これを犯人は狙って
いるのでしょうか。
今しばらくは推測はやめて、犯人側の情報を整理して、事件の
経緯を正確に洗い出す作業が重要と思います。
日本のマス・メディアで報じられている情報には、ちょっと危
ないデタラメ情報も少なくないと思います。いまこそ冷静にな
りたいと思います。
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▼以下、スクラップブック的にインターネットでの報道情報を
中心に整理しておく。
▼「解放の遅れは治安上の理由」と、アラブ首長国連邦(UA
E)のアラビア語衛星テレビ「アルアラビーヤ」が報道したと
いう毎日新聞の記事があったが。
「同テレビ局は毎日新聞の取材に対し、イラク人が運営するデ
ンマークのアラビア語ニュースサイトから情報を引用したと語
った」そうで、日本人人質は「元気で、11日か12日中には
釈放されるだろう」と報じたそうだ。
▼「カタールの衛星テレビ、アルジャジーラは11日、イラク
日本人人質事件で、人質3人の解放を訴える家族らのメッセー
ジをあらためて放送した。/同テレビは、家族が、事件に関す
る十分な情報提供がないとして日本政府の対応に不満を表明し
たことも伝えた」(共同通信)。
また讀賣新聞の記事によると、イラクのイスラム教スンニ派法
学者組織「イラク・ムスリム・ウラマー協会」スポークスマン
のムハンマド・ファイディ師が11日午後8時(日本時間12
日午前1時)、カタールの衛星テレビ「アル・ジャジーラ」に
出演し、日本人人質誘拐グループに対し、同協会の呼びかけに
応じ24時間以内の人質解放を約束したことを守るよう訴え、
改めて人質解放を呼びかけた。
アヤシイ仲介者がアルジャジーラの生放送で信憑性の薄い「新
たな3条件」を口走ったりしたが、アルジャジーラは、人質解
放のために最大限の工夫をして報道してくれているのではない
だろうか、3人の生命を助けるために、日本のマスメディアよ
りもはるかに真剣に。朝日新聞の報道によると、アルジャジー
ラスタッフのなかには零戦のプラモデルマニアもいるそうだね
。
▼小泉首相は来日しているアメリカのチェイニー副大統領と、
昼食を交えながら1時間45分しゃべった。そのなかで、人質
救出に協力してくれと頼み、「米国のイラクに対する大義と善
意を信じるだからこそ、当初から支持、協力してきた」」と語
ったそうだ(朝日新聞)。
神浦氏は、自衛隊をイラクから撤退させるか否か、という政治
判断と、人質救出の心理戦とは分けて考えないといけないと書
いていて、ぼくも分けて考えないといけないと思ったが、こう
した小泉首相の発言は、インターネットを通じて世界中どこで
も受信することができるはずだ。ゆえに、間違いなく心理戦と
政治判断は連動する。
もしもこの発言が日本人3人を拘束しているグループに届いた
としたら、間違いなく彼らの感情を逆撫でするだろう。小泉首
相の発言は、あまりにも幼稚だとぼくは思う。日本国民を助け
ようという心が、伝わってこない。「24時間で人質解放」と
報じられる以前と以後での政府の姿勢の変化、つまりマスメデ
ィアの報道内容の変化については、事実をもとにちゃんと考え
ないといけないと思う。
▼イラク各地で外国人拘束が続発しはじめている。しかし、拘
束された場所などによって人質の扱いは千差万別で、拘束する
側に明快な基準はないと思う。目に付いたものをあげると、
▼アルジャジーラや中国の新華社電の報道によると、「イラク
中部のファルージャと北部モスルの間の道路で11日、中国人
7人が武装グループに拘束された」(共同)そうで、
▼南部の都市ナシリアで拘束されていたイギリス人男性は、「
イラクの連合軍当局者によると」「11日に無事解放され、連
合軍当局に身柄を引き渡された」(ロイター)。
▼11日付讀賣7面では、フランスのル・モンド記者がファル
ージャの東10キロほどの地点で5日昼に一時拘束。しかしそ
の武装グループのえらいさんは「仏人記者を殺してはならない
。所持品を返し、幹線道路まで案内しろ」と指示し、解放。武
装グループの男たちは「我々はサダムの手下でもテロリストで
もない。ムジャヒディンだ」と言っていたという。
▼既に解放された韓国人牧師7人の同僚牧師(ややこしいな…
)は、「米国人、英国人、日本人は皆殺せ」と叫び興奮してい
た武装グループが、「『この人たちは(イラクを)助けようと
来た人たちだから殺してはいけない』と諭され(竹山の註、誰
に諭されたのかが書かれていない。武装グループのリーダーが
諭したのだろうか)、誤解が解けたので助かった」と話したと
いう。
「イラクになぜ来た」「CIA(米中央情報局)から来たので
はないか」などと追及されたとも(共同。韓国のCBS放送(
キリスト教放送)などから)。
▼2003年のフセイン政権崩壊から1年目の4月9日。
バグダッド市内のスンニ派のモスクで、、シーア派の信者も参
加しての両派合同の金曜礼拝が行われた(朝日新聞など)。
ぼくはこれが、フセイン政権崩壊1年に際して、もっとも象徴
的な出来事だと思う。イスラムの信仰薄きフセインの横暴を利
用したアメリカの軍事的介入が、イスラムを一つにする機運を
否応なくつくりだした。
問答無用の異教徒による殺戮に晒され、吹き飛ばされた母と父
と子のいのちによって、その血を浴びて立ち上がった抵抗者た
ちの、宗派を超えた勇気と団結によって、新しきイスラム教史
が綴られつつあるのだ。ぼくの意見は偏見に満ちているか?
ファルージャでアメリカ軍と戦うスンニ派を支援するため、シ
ーア派の民兵がファルージャ入りしているという。現在停戦し
ているファルージャでは、この数日間で500人のイラク人が
死亡したといわれている。イラク全土では700人のイラク人
と、70人の連合軍兵士が死んでいる。イラク人の死亡者数は
正確な数字ではない。
イラク統治評議会は10日に「即時停戦」と政治的解決を呼び
かけ、「軍事的な解決」は「罪のない民に対する集団的懲罰だ
」とした。「米英の暫定占領当局(CPA)から任命された統
治評議会が米軍に異議を申し立てるのは極めて異例」(朝日)
とのこと。
ファルージャが再び大規模な戦場になる可能性が高いから、日
本人3人も解放されない、とする説もある。
バグダッドには、宗派にかかわらず反米闘争で死んだ者のため
の墓地が建てられている。その墓地には、「神の道で死んだも
のは、神のそばで生きている」とのコーランの一節が記されて
いる(朝日新聞)。
これを狂信と呼ぶか? 彼らの「信」を己のエゴで踏みにじる
人たちこそ、麻痺し、狂っているのではないか?
▼ファルージャでは今、シーア派とスンニ派が、長年の深刻な
対立を超えて、アメリカによる占領を拒否するという、より大
きな目的のために共闘している。これが「アメリカによるイラ
ク占領」の象徴的・決定的な転換点であることは、いまや誰に
目にも明らかだろう。
サドル師を中心とする決起は、彼らの新聞が発禁されたことに
端を発する。言論の自由を奪われて、レジスタンスとして行動
をはじめたと言えよう。何千人というイラク国民が、アメリカ
の占領に命をかけて抵抗しているのである。これを、テロと言
えるのだろうか。
さっきコンビニで売ってた13日付讀賣新聞はじめ、各紙は「
ファルージャ停戦延長」などと報じている。
いまのイラクは戦闘地域であると、誰もが認めざるをえなくな
った雄弁な証拠ではないか。
イラク特措法によれば、「戦闘地域には自衛隊を派遣しない」
んだろう? なぜ、イラク特措法に照らして、違法状態の自衛
隊派遣を正すことができないのか。
派遣ありきでつくった法律の運用に際して、今のような状態を
想定していたはずがなく、いざ無法状態に陥ったとしても、バ
カな国民は何も声をあげないサ、とニッポンの官僚たちは見切
っているのだろう、その見切りは、今のところ正しい。
【転載】
神浦元彰(軍事アナリスト)の「J−RCOM」
〜激動する世界の最新軍事情報を発信〜
http://www.kamiura.com/new.html
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■タイトル
アルジャジーラTVが24時間以内に日本人人質を解放すると
犯人から連絡があったことを報じる。
(4月11日)
■コメント
今日の早朝にTVニュースで、日本人人質を解放するというF
AXが誘拐犯から届いたとアルジャジーラ・テレビが報じまし
た。まだ3人の解放が確認されていませんが、ほぼ確実と思っ
ています。そこでちょっと誘拐事件の対処法をおさらいします
。
まず誘拐事件に冷静に対応することです。脅迫文や要求に振り
回されてはいけません。
事件直後は人質の安全を第一に優先させる処置をとります。
とにかく犯人が凶悪な行動を取れないようにすることです。
今回の場合、アルジャジーラなどを使って人質3人がイラク人
にとって友好的な立場の人と説明します。
また事件現場に近い有力者に働きかけ、犯人たちに凶暴な行動
をとらないように説得を依頼します。今回はこれで犯人の暴走
を止めることができました。
さらに犯人が人質を解放しなければ、昨日(下段)、書き込ん
だような処置をとります。(竹山の註:これは既に転載済)
私はこの事件の一報を聞いたとき、3人の中に高遠さんがいる
たので、これは助かると思いました。高遠さんを地元マスコミ
に紹介すれば、犯人は凶暴な行動が取れないと思ったからです
。
事件が起きた翌日(9日)、あるテレビ番組で「人質事件を受
けて、サマワの自衛隊を撤退させるか、させるべきでないか」
といった議論が始まりました。
私は軍事知識では誘拐事件の初期段階で、そのような議論は関
係ないと思っていました。
とにかく人質に危害が加えられないように配慮することが第一
だと思ったからです。もうこれは人質解放交渉術なのです。
まさに心理戦です。政治論議ではないのです。心理学が支配す
る世界なのです。
この事件を受けて危険な地帯に、それを承知で行くのだから、
それは自己責任という考えが広がっています。
NGOやNPO関係者は危険を予知し、それを自らが防ぐ行動
が必要という意見で、それをしなければ無責任だという考えで
す。
一見、正しいように思えますが、パレスチナで虐殺を防ぐため
に、NGOの人が人間の楯になるために世界各地から集まって
います。彼らは無責任でしょうか。
東南アジアや東アジアで多くの人が虐待されたり、人権を踏み
にじられているのに、そこが危険だからと我々が無視していい
でしょうか。
私は危険であると認識しても、行くときは必ず行きます。もし
現地でゲリラに人質となっても、私の生命を守るために交渉し
てくれとはいいません。殺されるときは毅然として死にます。
もし苦しんでいる人がいれば、自分の命を賭けて助けることが
日本人の誇りだと思うからです。
今回の3人を助けたのは、まさに高遠さんのような活動があっ
たらです。日本の政府が助けたわけではありません。今までの
高遠さんの活動を無責任と非難しますか。私は尊敬します。
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「PUBLICITY」 編集人
竹山 徹朗
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