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【TUP論説】3人は解放後、ファルージャ訪問の正式招待を受けていた。
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あらためて、TUPメンバーでもある今井紀明さんを含め、5人の誘拐被害者
全員の解放を喜びたいと思います。すべての関係者・支援者に感謝いたします。
3人の解放後、本来なら喜びの素顔や第一声などを“自前”で(つまりアルジ
ャ
ジーラ映像の繰り返しでなく)伝えるべき国内メディアが独自取材停止状態にな
り、3人はまるで日本政府に拉致されたかのようです。反面、保護の労をとって
くれたイスラム聖職者協会の解放時のコメントが、日本にははっきり伝わってい
ません。以下は、ヨルダンの通信社ペトラとイラクテレビの契約記者であるシリ
ア人のカルドゥーン・アザーリ氏が、アルジャジーラ放送から直接聞き取って英
訳したもので、複数の現地関係者も内容を確認しています。
「イスラム聖職者協会のスポークスマンは次のように語った。
――犯人グループは同協会による人質解放の呼びかけを受け入れたが、そこに
“仲介や交渉”はなかった。
――解放はもっと早く実現する予定だったが、他の人びとが“人質に危害を加え
るおそれ”があったために遅れた。
――人質は日本政府機での帰国を断わった。
――イスラム聖職者協会は解放された3人に、あらためてファルージャを訪れ、
彼ら自身の目で“アメリカによる組織的破壊の継続”を確かめるよう招待した。
」
郡山さんの「とどまりたい」という発言には、このような背景と文脈がありま
した。また、高遠さんの「(子どもたちへの支援を)続けたい」という発言は、
「これからも」という一般的な意味であって、本気でNGO的な活動に取り組む
人なら当然でしょう。米軍攻撃下のファルージャで人道支援中に人質となり、無
事に解放されたのち、いまもイラクにとどまって支援活動を続ける英国女性ジョ
ー
・ワイルディングさんを、英国が官民挙げて非難することなどありえません。
http://www.opendemocracy.net/debates/article-2-95-1843.jsp
小泉民営化の元祖ともいえる英国のサッチャー首相は1982年、パリ・ダカ
ー
ル・ラリー参戦中の息子が行方不明になったとき、英軍を動員して捜索させ6日
後に救出しましたが、野党でさえ費用弁済を求めたりしませんでした。政府の国
民に対する援護義務とは無条件のものであり、法的拘束力のない退避勧告を盾に
、
なんの法的根拠もない「救出費用自己負担」論などを公僕が口にすることは、き
わめて無責任かつ不見識だと思います。
小泉政権ではなく日本の民衆への友好を表明しつつ、5人を無事解放してくれ
たイラクの人びとの信義に応えるためにも、私たちは引き続き不当な戦争、不当
な占領、不当な自衛隊派遣を問う、思考の材料を提供していくつもりです。
4月18日 星川 淳/TUP
【参考】
*アルジャジーラ英文サイトの関連記事。放送した内容を抜粋してあるようです
。
http://english.aljazeera.net/NR/exeres/E5C00417-AE4D-470B-B7CD-
F3A73945B3B6
*イラク便り〜頑張れ日本のNGO!〜
平成15年5月11日(日)在英国大使館 奥参事官
http://www.mofa.go.jp/mofaj/annai/staff/iraq/20030511.html
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TUP速報
萩谷 良 hagitani ryo
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