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Re:安田・渡辺さんの誘拐犯と先の3人誘拐犯は同列で考えられるのでしょうか?
http://www.asyura2.com/0403/war52/msg/1178.html
投稿者 東北原人 日時 2004 年 4 月 18 日 08:00:42:FdPef1bO/XpiA
 

(回答先: Re: 解放の2人 18日ヨルダンへ 投稿者 はまち 日時 2004 年 4 月 18 日 06:08:23)

安田・渡辺さんの誘拐犯は一体誰なのか?
その意図はどこにあるのか?

二人の解放後の話によれば
「日本人はイラクにくるな」
「自衛隊は撤退せよ」
のメッセージを託されたということですが、
誘拐しておいて日本政府に解放の条件を提示するということではないわけですから、
このメッセージがなんらの効果をあげることにならないのは
犯人でさえ分るところでしょう。

一体犯人たちのこの二人誘拐の意図はどこにあるのか?

とりあえず
この二人の誘拐という事件が誰を利することになるのか?
で考えてみます。

この二人の誘拐によって、その後に進行している事態に着目してみると
日本では
※「自己責任論」による先の人質となった3人への小泉ワンワン自らがリードした批判
 (というよりは非難)と
  イラクへの民間人渡航禁止「世論形成」
に一層拍車がかかっているということではないでしょうか。

つまりこれ以降日本から、
◎民間レベルで
 ファルージャをはじめイラクで起こっている本当のことを知るため
 あるいは
 イラクで戦争の犠牲となりストリートチルドレンのように本当に救済支援を必要とし ている人達に(米国に占領政策の下では救済支援の対象とならない人達に)救済支援 を行うために
 イラクに向かうことは極めて困難
になってしまうということでしょう。

そうなって喜ばしいのは誰なのか?

先の人質となった3人の内、高遠さんの場合で考えると
自衛隊のサマワでの「人道復興支援」活動なるものに対して
ストリートチルドレン問題など本当にイラクで必要な救済支援とは何なのかを
日本人が考えさせられる一つの重要なきっかけになったと思います。

ましてアジア太平洋戦争敗戦直後の日本における戦災孤児や東京の「浮浪児」や
中国残留日本人孤児などに関する問題が
言わば集団的な記憶として奥底に横たわっている日本人にとって
高遠さんの存在・活動はある種衝撃的な現れ方をしてきました。

自衛隊派兵反対の活動を進めるのはいいけれど、
「人道復興支援」という名目が
日本国民の目をイラクで起こっている本当の現実と
必要とされている本当の救済支援から
目を反らしている中で
「人道復興支援」の名文が自衛隊の派兵を肯定してしまう見方・論調が
ひたひたと浸透してきているように思います。

私も自分の住む地域で自衛隊派兵反対の活動にとりくんできましたが、
「この活動はこのままででいいのか?
 一般の地域住民・市民に十分説得力ある活動になりえているのか?」
という思いにかられていたところでした。

高遠さんの活動を肯定する人達は
「したくてもできないことを遂行している」
という意味で衝撃的だった人が多いのでは?と思っています。

一方否定的な人達、
特に小泉ワンワンとその政府・自民党・公明党‥‥‥
にとっては、一番表沙汰にされたくなかった、気づかれたくなかった
サマワで自衛隊がやってる程度の「人道復興支援」に国民の目を留めておきたかった
という意味で、
「やってほしくなかった」
ことを高遠さんは、
ほとんど単独に近いつまり組織的でない形でやってしまっていることになる。
そういう意味で衝撃的であり、
かつ、だからこそ、
非難と憎悪の対象になっているような気がします。

さて安田・渡辺二人の誘拐犯は誰で
その意図は?
に話を戻します。
やはり
※で書いた事態が進行しつつあり、
それは◎の問題につながっていく
ことを考えると、
これはアメリカのイラク占領政策を利するし、
日本政府を利する
と考えざるを得ません。

はっきりした根拠・証拠があっての推論でなくて申し訳ないのですが、
安田・渡辺二人の誘拐犯の背後には、
イラクの反米抵抗組織とは異なる
アメリカ占領推進勢力や日本政府が背後にいるような組織の存在
を考えざるを得ないという気がしてきます。

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