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PUBLICITY No.906(2004/04/17/土)
「PUBLICITY」(パブリシティー) 編集人：竹山 徹朗
E-mail：
freespeech21@infoseek.jp（こっちにどうぞ）
freespeech21@yahoo.co.jp（こっちはもうすぐ消えます）
※転送・転載自由です。ただ、転送・転載される時には、
登録申し込み先（↓）も必ず合わせて併記してください。
http://www.emaga.com/info/7777.html
◆◇今号の目次◇◆
【めでぃあ・オフノート＆投稿紹介】
▼政府は具体的に何をしたのか？
▼始まったイジメに負けないために
□□□□□□□□□□□□◆□□□□□□□□□□□□
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【めでぃあ・オフノート】
▼えーっと、申し訳ないが、週末でもあるので、ガンガン発信
させていただく。
前号の投稿紹介のなかに、「イスラムでは『恩義』を最も大切
にする。にもかかわらず、日本の政治家や政府は、まずは『感
謝』を最初にいわなければならないイスラム聖職者に何もいっ
ていない。イスラムの人々が最も大切にする、生き方の根幹で
ある「感謝の気持ち」を小泉首相は無視している。これに何よ
りの怒りを感じる、というのです」という一節があった。これ
を再び引用しておきたい。
▼朝日新聞によると、「宗教者委員会の幹部であり、３邦人解
放でも身柄の受取人になったスンニ派宗教指導者アブドルサラ
ム・アルクベイシ師は１６日、日本人記者らに囲まれて「日本
大使館は委員会に謝意を伝えてこなかった。日本の首相も委員
会について言及しなかった」と不満を語った」そうだ。
謝意を伝えなかったのなら、当然の不満である。
日本政府が独力で解放したのならまだわかる。しかし、そうで
はないだろう？
小泉首相とその側近は、人間として、何かが壊れているとしか
思えない。ふつう、一言、ポーズでいいから、ありがとうと言
うだろう。それが「政治」だろうよ。
人質解放の進展へ【政府は具体的に何をやったのか？】ほとん
ど全く見えてこない。
▼小泉首相は１６日夜、衆院埼玉８区補選の応援演説で、「犯
行グループがいろいろと要求を突きつけたが、テロに屈しては
いけない。しかし、３人を無事救出しないといけない極めて難
しい仕事だった」と演説したそうだ（東京新聞１７日付２面）。
同じ東京新聞２面で、「政府は１４日夜の段階で、在京のカタ
ール大使館から「人質の解放は、もうすぐだ」という決定的情
報を受けている」とあるように、確かに人質解放の進展に関す
る「情報は受信していた」に違いない。
しかし、「人質解放の進展」そのものに、どれだけ関わったの
か。それが見えてこない。要するに具体的に、どんな仕事をし
たのか。“水面下での動き”をしていたというのは、よくわか
る。しかし、本当にお天道様に顔向けできる動きだったのかい
？ 宗教者委員会や、高遠氏を助けるためにバグダッドで１０
０００枚のチラシを配ったイラク人たちの努力を、指をくわえ
て見ていただけだったのではないのかい？
「自己責任」「迷惑かけるな」と喚くならば、「人質の解放」
のために、政府として何にどれだけ金がかかったのか、国民の
前に、明細書をむしろ差し出すべきだ。
▼読者のなんばりょうすけ氏が、「散財祭のススメ」という文
章を自身のｗｅｂサイトに書いた旨、メールをいただいた。
http://d.hatena.ne.jp/rna/20040417#p1
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
一説によると費用は20億円くらいかかったらしいが。。。
要するに税収を20億円増やせばいいんだな? 増やしてやろうじ
ゃないの。議論はいらない。あの三人を助けてよかったと思う
人、あの三人の活動に多少なりとも価値があると思う人は、今
すぐ 3000 円分の無駄遣いをして頂きたい。
Amazon のカートに色々溜めてる人は思いきって「レジへ進む
」してみてはどうか。日本の人口の 10% がそれをやれば、支
払われる消費税の総計は約20億円だ。
募金とかなんとかだと手間もかかるし集まった金がどこに流れ
るのか信用できないって人もいるだろうが、その点税金なら安
心だ(税務署がちゃんと仕事していれば)。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
いいねえ、愉快じゃないの。ミスターチルドレンのアルバム１
枚買えば３０００円いくでしょう。名案である。
▼同じく本誌読者である月刊誌「自然と人間」の熊谷編集長か
らは、次のような案が。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
一番いいのは、なんといっても、カンパですよ。
外務省が経費負担を言っているでしょう。
公明党の冬柴幹事長は救出にかかった費用を公開しろなどと訳
のわからないこと（いったい何のための公開？）を言っており
ます。
ただでさえ、ご家族の滞在費用その他で経済的に大変だと思い
ます。そこで、カンパです。これには嫌がらせの入りようがな
いし。うん、我ながら、こりゃいい案だ。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
これもストレートに名案だね。「税収負担分」のカンパを募れ
ばいい。集まれば集まった分、不思議なことに政府・与党は嫌
がるだろうゼ。金で解決できるものは、金で解決すりゃあいい
じゃないノ。
これらは、冗談ではない。
▼さらに朝日の記事によると、外務省は、解放された日本人３
人に、「バグダッドからドバイへのチャーター便の費用の一部
」と、「ドバイの病院で行った健康診断の費用」を、３人の自
己負担にする方針を決めたそうだ。こういうとき、政府は実に
手早い。
具体的なイジメが始まったのだ。大事な話だから、詳しく出し
ておこう。
外務省幹部が１７日語った内容は、「外部の人に負担を求める
際には、内部の規定があり、チャーター便についてはエコノミ
ーのノーマル料金を負担してもらい、健康診断については当然
かかった費用を基本的に負担してもらうことになろうかと思う
」、それ以外の費用は「現在進行形でオペレーションが進んで
おり、総額を出す段階にない」そうだ。つまり総額が出れば、
相応の負担を求めるということだろう。
そもそも、チャーター便に乗るときに「自己負担ですよ」と話
したのか？ 病院で検査する時に、「自己負担ですよ」と話し
たのか？ 勝手に飛行機に乗せて、勝手に病院で検査を受けさ
せて、それで後から「自己負担ですよ」なんてことはないので
しょうナ。
そういうふうに段取りがついていたのなら、話はわかる。すべ
て「自己責任」なのだから、チャーター機に乗らずに勝手に帰
ってくるのも自由、検査を受けないのも自由だからだ。
そうではないだろう。
おそらく、すべて後から「自己負担」と通知するのだろう。こ
れは、合法的なイジメではないか？ これが日本という国の姿
である。ちょっとぼくは感情的になっている。いつも感情的だ
が。
「解放された」「いのちが助かった」というのは、ほんとうに
「最悪を脱した」に過ぎないことがよくわかる。前号から繰り
返しているが、政府が率先しているのだ、３人とその家族は帰
国後、無数の精神的、物理的暴力を受ける可能性が極めて高い。
なにかできることの案がないだろうか？
▼９０４号「陰惨な「イジメ大国」ニッポンの本性を撃て！」
に対する反響が想像以上に大きく、メールボックスはてんてこ
舞いである。“メーリングリストやメールマガジンで転載した
”というメールもいただいた。ありがたいことである。
<(_ _)>
読んだ方には一目瞭然のとおり、論理的には、エロライター・
松沢呉一氏の文章が秀逸で、冒頭には、おなじみ神浦氏の文章
を引用していたので、９０４号で本誌登録者が増えたのは、実
質的にはこの２人のおかげだ。
２人に対してできることは、本の紹介ぐらいだが、神浦氏は家
庭も持ち、ＰＴＡの打ち合わせにも出ているくらいで、生活は
安定しているようなので、とりあえず安心。
そして、「黒子の部屋」を読むかぎり、無茶な生活に無茶な理
屈をつけて風邪ばかりひいている松沢氏の体調が心配である。
ここでひとつ、アマゾンでひっかかる主な著作を紹介しておこ
う。アマゾンでひっかからないものがジュンク堂で引っ掛かっ
たので、それらも数冊紹介しておく、品切れが多いけれども。
すでに本誌読者諸賢は、「エロライター」という肩書きにまつ
わる「偏見」が、ほんとうにいかに偏っているかを認識されて
いるところであろう。そしてこの肩書きを、竹中労に言わせる
ならば「男の羽根飾り」として掲げる心意気に、深く理会され
ていることであろう。
引っ込みのつかない文体の本誌が、これからもお世話になるで
あろう「黒子の部屋」のＵＲＬは、
http://www.pot.co.jp/matsukuro/index.html
（後略）
題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。