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(回答先: Re: Re:あなたの 偏向頭に疑問あり 投稿者 ろな 日時 2004 年 4 月 18 日 03:13:14)
「おまえらなあ、みんな心配して、たくさんの人も動いて、お金もかかったんだよ。そこんとこわかってんの」というぐらいは私だって言いたいですね。そういう説教が、ただ寝ころんでテレビを観ていただけの私に可能だとして、ですが。
ともあれ、そういう説教が済んだら、あとは彼らがイラクで見たこと体験したことを聞いて、イラク戦争の実態や人道支援、イラク報道のあり方についてしばし考えたいと思います(考えるだけかもしれないけれど)。つまりはそういう話なんじゃないですか。行く意味があったかどうかはそれから判断してもよいでしょう。
「20億円の価値はない」とおっしゃるが、いくらだったら価値があるわけ? 救援費用という名目で、彼らの活動に値段をつけているわけだけれど、それってそういう問題かなあ。たとえ全ての行為はコスト計算できるというお立場だったとしても、今回の件で、イラク国内の反米感情の高まりが予想以上ということを知り、またバグダッドにシンナー漬けのストリートチルドレンが溢れているという事実を知らされただけでも、それは金額に換えられない価値だと思う人だっているかもしれません。
要は彼らが捕まるようなところに行ったのが悪いというお話なんですよね。危ないところはみんなお上に任せておけ、という。それはたしかにふつうの事なかれ主義の日本人の感覚には合致した物言いです。でも、ここへ行け、ここはいけない、というような政府の指示待ちでは、ろくな報道や人道支援はできないんじゃないですか。そうした「迷惑論」「自己責任論」は、結果的にジャーナリズムやNGOの活動を封じることになり、それ自体民主主義体制への脅威になるのだと私は言いたいのです。
それと「20億円」という数字が一人歩きしているようですが、根拠は曖昧でしょ。政府予算の支出は可能な限り透明でなければなりませんから、その明細を公表してもらうのは一向に構いません。ただ、それを国家が個人に請求するのはお門違い。こういう話を聞くと、かつてナチスが反ファシズム活動家を捉えて死刑にしたとき、その死刑費用を遺族に請求した故事を思い出します。
救援機のチャーター機については請求規程があるようだから、それで十分じゃないですか。それでもどうしても「20億円」請求すべしというんだったら、あなたが一私人の立場で、税金の支出は違法という裁判でも起こされたらよいと思います。