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小泉首相:解放に向けた交渉、難航を示唆
小泉純一郎首相は12日夕、イラクで人質になった3人の所在について「いろいろな情報もあるので、今のところ申し上げる段階ではない。何とか3人無事、身柄を救出したい」と述べ、解放に向けた交渉が難航していることを示唆した。
中東の衛星テレビ局「アルジャジーラ」を通じて犯人側が約束した「24時間以内の解放」が実現しなかったことについては「情報が錯そうしている。どれが本当かうそか分からない。いろいろな情報が入ってきて、その事実確認ができない」と説明した。首相官邸で記者団の質問に答えた。
外務省は対策本部を開き、現地緊急対策本部や関係国から集まった情報の分析を進めたが、同日夜までに人質解放の決め手となる情報は得られていない。犯人グループと直接の連絡ができないため、3人が拘束された疑いの強いファルージャ周辺の部族長やイスラム教スンニ派指導者らを通じて、人質の早期解決を働きかけている模様だ。
また同省には12日、「アルジャジーラが日本時間の午後3時ごろに人質1人解放を放送する」という情報が届いたが、放送はされなかった。川口順子外相は同日の衆院イラク復興支援特別委員会で「そのような情報には接していたが、その内容、なぜ放送されなかったかなどは、申し上げることを控えたい」と答えるにとどめた。
一方、現地緊急対策本部長の逢沢一郎副外相は同日午前(日本時間同日夕)、アンマン市内の在ヨルダン日本大使館で記者会見し、「残念ながら3人がどこでどういう状況にあるか確認されていない。引き続き全力で問題解決にあたる」と述べ、事態がこう着状態にあるとの認識を示した。さまざまな情報が錯そうする中、人質解放をめぐる交渉はより不透明な様相になってきている。
毎日新聞 2004年4月12日 21時13分