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小泉“墜落”免れ…首の皮一枚の幸運
チェイニー副大統領、できる限り支援表明
イラクで邦人3人が拘束された事件は、人質解放をめぐる情報が錯綜(さくそう)し、政府は確実な情報を得るため全力を挙げている。ただ、解放に向けた流れは強まっており、今月25日の衆院補選や7月11日投開票の参院選を控え、小泉純一郎首相は最大の危機を「首の皮一つ」で乗り切りそうだ。
「(このまま人質が解放されれば)首相は強運だ。墜落しそうになっても墜落せず、また上にあがってくる」
与党幹部はこう漏らした。
首相は12日午前、東京・麻布台の外務省飯倉公館で、来日中のチェイニー米副大統領と会談。日本人3人の早期解放に向けた米国の協力を改めて要請する。
犯行グループが予告した「24時間以内の解放」の実現はずれ込んでいる。11日夜には「自衛隊撤退を含む3条件に応じなければ人質を殺害する」という衝撃的情報も伝わり、政府内に一時緊張が走った。
首相官邸には野田健内閣危機管理監らが泊まり込み、現地対策本部や米国、連合国暫定当局(CPA)などと緊密に連絡を取りながら、情報収集や分析を続けている。
3人の誘拐・拘束先とみられる中部ファルージャ近郊では、米軍とイスラム教スンニ派武装勢力との間で緊張が高まっており、「人質解放の遅れは、ファルージャ情勢が影響しているようだ」(自民党幹部)
川口順子外相は、イランのハラジ外相やシリアのシャラ外相、パレスチナ自治政府のシャース外相などに国際電話をかけて、「いかなる方法でも、支援をお願いしたい」と要請しており、人質解放に向けた最終局面を迎えている。
事件発生直後はさらに緊迫していた。
政権最大の危機に直面し、首相自ら、中東諸国に大きな影響力のあるカタールの衛星テレビ「アルジャジーラ」に出演して、犯人グループに人質解放を呼びかけるプランも浮上した。
首相も乗り気とされたが、「総理がテロリストに交渉を呼びかけた印象を与えかねない」(政府高官)として却下された。
被害者家族が求めた面会を拒否しているのも、「首相は『自衛隊は撤退できない』と言わざるを得ず、選挙前に『子供を助けて』と泣いて懇願する家族を突き放す冷たいイメージが着く」(同)との判断があったとされる。
首相が心強いのは、政府与党が「テロリストの脅しには屈しない」ことで一致していることだが、気になる情報もある。
与党公明党の支持母体、創価学会の会員有志が先週末、自衛隊の即時撤退を求める緊急声明を出したのだ。
同党幹部はマスコミ取材に語った。
「もし、人質に危害が加えられる局面を迎えたら、神崎武法代表が首相と会談して、撤退を求める場面もあるかもしれない」
人質解放ならば、政権安泰となるが…。
ZAKZAK 2004/04/12
http://www.zakzak.co.jp/top/2004_04/t2004041233.html