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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040412-00001034-mai-pol
イラク邦人人質事件で犯人グループが「犯行ビデオ放映から3日」とした期限から一夜明けた12日午前、政府は福田康夫官房長官を中心に情報収集と今後の対応の協議を続けた。11日未明に「24時間以内に解放」の声明文が放送され安堵(あんど)感が広がったものの、その後は解放が確認されないまま情報が錯そうした。政府はイラクの宗教指導者や部族長らを通じた解放の呼びかけを強めているが、人質の安否につながる確かな情報がないことへの焦りも募り、解決まで長期化の懸念も出始めた。
「昨日1日は何だったんだ」。12日朝8時に外務省に集まった幹部の一人はこう吐き捨て、解放声明への対応に追われた11日を振り返った。
政府は11日午後5時から開く予定だった関係閣僚による対策本部を延期して人質の解放を待った。しかし犯人側の動きはなく、夜には解放の条件として逢沢一郎副外相のファルージャ訪問や自衛隊撤退を求める別の声明も流れて情勢は再び不透明化。同日昼過ぎから深夜まで首相官邸で政府内の対応を指揮した福田官房長官は12日午前9時過ぎに官邸入りする際、「(解放の情報は)ない。わけが分からない」といら立ちを隠さなかった。
小泉純一郎首相は土、日曜の2日間、東京・東五反田の公邸から一歩も出ず、野田健内閣危機管理監や堂道秀明中東アフリカ局長らから繰り返し報告を受けながら、情報の事実確認と人質の救出に全力をあげるよう指示した。政府内には錯そうする情報に振り回されたことへの反省も出ている。
外務省は12日午前、オペレーションルームで第10回の対策本部を開き、「24時間以内に解放」声明などを分析。声明の信ぴょう性をめぐり評価の分かれる情報があることが報告され、川口順子外相は人質の安全を優先するよう指示した。終了後、外務省幹部は「現状は極めて混沌としている」と、不透明感が強まっていることに懸念を示した。(毎日新聞)
[4月12日11時36分更新]