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サマワ市民「人質事件は愚か者の行い」 自衛隊厳戒続く
http://www.asahi.com/international/update/0412/005.html
陸上自衛隊が派遣されているイラク南部サマワでは11日、今回の事件に左右されることなく陸自が活動を続けるよう求める声が市民から上がった。一方、陸自は人質事件について情報収集を進めながら、一切のコメントを控えている。
陸自は「今回の事件は、自衛隊の活動とは無関係」との立場を繰り返している。犯行グループが掲げた撤退要求にも言及しない。
部隊は治安情勢が流動化していることを受け、宿営地近くでの給水活動は続けているものの、外に出ての活動は休止し、警戒態勢を敷いている。
サマワ市内で無職ハルビィ・アブターンさん(65)は「テレビで(人質の)高遠さんが、イラクの子供を抱きしめる姿を見て涙があふれた。3人を人質に取るなんて、人間のすることじゃない」と話した。
11日はイスラム教シーア派の祭礼「アルバイン」にあたり、市内は閑散としていた。無料で食事をふるまう場所が、町中に設けられている。
その一角でバセム・アフマドさん(51)は「今回の事件は愚か者が行ったものだ。サマワ市民は自衛隊が占領軍ではなく、復興支援のためにきていることを理解している。サマワと事件は関係がない。これまで以上に日本の支援を得られるよう願っている」と語った。
(04/12 05:54)