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イラク邦人人質:
困惑広がる アンマンの日本大使館
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/jiken/news/20040412k0000m030083000c.html
【アンマン斎藤義彦】イラク邦人人質事件で「24時間以内解放」との報道で安堵感に包まれていたアンマンの日本大使館は11日午後、3邦人の殺害の可能性にも触れた報道に衝撃を受け、一転、重苦しい雰囲気に包まれた。「とにかく、淡々と情報を確認する作業に取り組むしかない」と関係者は言葉少なだ。
同大使館に置かれた現地対策本部は、11日午前(日本時間同午後)、本部長の逢沢一郎副外相の会見を開いた。同副外相は「3人がどこにいるのか確認できていない」としながらも、10日夜の「24時間以内の解放」の報道を「だじゃれのようなものではない」と評価。解放への希望を持っていることも明らかにした。大使館関係者も「本当によかった」と安堵の表情を見せ、家族の来訪も含めた解放への準備作業に着手していた。
ところが11日午後になって、殺害の可能性にも言及した新たな交渉要求が出てきたことで、雰囲気は一変。対策本部は二転三転する情報に困惑し「情報の確認を急いでいる」というのが精いっぱいだった。また大使館関係者の一人は「なんでこんなことになるのか」と絶句。他の関係者も「こんなに情報が混乱しては、ご家族の気持ちが心配だ」と深刻な声で話した。
毎日新聞 2004年4月12日 0時47分