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先ほどまで放送されていたTBSの「JNN報道特集」は、アンマンのタクシー運転手で拉致を目撃したと語っているファラ・アルザウディさんの話をもとに日本人3名が拉致された状況を再現した。
● 3人が乗っていたタクシーは「ドルフィン・タクシー」でアルザウディさんとは別の会社
● 同時刻にアンマンを出発した「ドルフィン・タクシー」には日本人の男性2人と女性1人が乗っていた。
● 7日午前10時半ころ、ラマディとファルージャの間で武装集団によりアルザウディさんの車そして「ドルフィン・タクシー」の車が止められた。
● 武装勢力の人数に関する直接の言及はなかったが、絵と解放された韓国人への電話取材の内容から100人前後の規模らしい。
● アルザウディさんはイラク人家族を乗せており、それを確認した武装勢力は行くように指示した。
● 日本人3人が乗っていたタクシーはすぐ後ろで止められていたが、「降りろ!」という声が聞こえた。彼らのことが心配だったが、そのまま出発した。
※ アルザウディさんの話に基づく拉致状況再現のあとに、ほぼ同じ場所で拉致されその後解放された韓国人の一人に電話で取材している様子を流した。
(日本人らしき3人のものらしい荷物が車から降ろされ、油を掛けられて火を付けられたこと。それを見た日本人らしき女性が「やめて!」と叫んだことなど)
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私が疑っていたのは、「戦争請負人」が反占領勢力を装ったテロ事件ではないかというものであった。
(「自作自演説」は、彼らがイラクに1週間前からでも滞在していればその可能性を現段階で否定することはできないが、高遠さんと今井さんはイラク入りを躊躇していたことが伝えられ、フォトジャーナリストの郡山さんに“押される”(乗っかる)かたちでアンマンからバグダッドをめざす旅に出発したという経緯を考えると、それはほぼないと判断している)
「戦争請負人」が反占領勢力を装ったテロ事件ではないかと考えた理由は、
● 拉致された場所が米軍が包囲しているファルージャ近郊ということで、反占領勢力が動き回れるかどうかという疑念を持ったこと。逆に言えば、「戦争請負人」であれば、米軍の制圧力を利用して動き回ることができる。
● ビデオ映像を見た限り、犯行グループは、目出し帽を被り筋肉質の腕で身のこなしもきっちりしているように思えた。地元反占領勢力なら、新たにビデオメッセージを発したラマディの人たちのように、伝統的衣装を着て、顔を隠す手段は頭から被ったターバンという例が多い。
● 今回のケースは、日本政府及び日本国民に修羅場をくぐらせることで、米英への追随をより確固たるものにする手段として使える。
しかし、次のような理由で、「戦争請負人」が反占領勢力を装ったテロ事件である可能性は、完全には捨てきれないが、低いと思っている。
● どちらも同じ組織から発信されたとは言えないが、拉致の公表時に出された声明と24時間以内に解放するという声明の内容が、ともに“素朴”な論理で貫かれていること。「戦争請負人」であれば、もっと違った理由付けや論理を書いたはずだ。
また、イスラム色も薄いもので、フセイン政権下で中等・高等教育を受けた人によって書かれたように思える。(最初の声明からそれを嗅ぎ取って、「テロリストへ:」なる書き込みをしてみた)
● 拉致現場を目撃したタクシー運転手や実際に拉致もされた韓国人の武装勢力は100人規模という話が事実なら、「戦争請負人」がそのような規模で拉致活動するとは考えにくい。「戦争請負人」なら、場所と状況を見定め数名でことをなすだろう。
● ファルージャに対する米軍の「包囲虐殺戦」の残虐さを考えれば、ラマディの勢力やファルージャから抜け出した勢力がこれまでにない戦術を採ることはあり得る。米国に脅かしをかけてもムダだとはわかっているはずだから、日本に脅かしをかけて「有志連合」の分断を図りたかったという見方はできること。
● もう一つの根拠は、3人が無事解放された時点で有効性を持つものなので省略する。
解決前にはこの問題は触れないでおこうと思っていたが、解放の見通しが出てくるなかで、それが「自作自演説」の妥当性に利用されているので簡単に触れてみた。
ともかく、3人が無事解放され、ご家族の方々と会われることを切に願っている。