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(回答先: 3人のアルジャジーラ映像にNHKなど日本大手メディアの情報操作 投稿者 木村愛二 日時 2004 年 4 月 10 日 05:53:47)
蒼本では放送されていない映像について以下のニューズメールので中で少しふれました。これは今日午前中にわたしのレシピエントに配信したものです。
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[news mail] 09 Apr. 04 3人の救出のために連帯を
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「湾岸戦争の子どもたち」写真展UKツアーの藤澤みどりです。イラクで武装勢力に誘拐された3人の日本人についてのイギリスでの報道をについて簡単に報告します。また、東ティモール協会の益岡賢さんのテキストをそのあとに掲載(略)しました。
イギリスでは昨夜から、3人の日本人が誘拐され、3日以内に自衛隊がイラクから撤退しない限り焼き殺すと犯人が声明を出している件がトップニュースです。日本ではビデオの全編が流れていないようですが、イギリスのテレビではショッキングな映像を選択して流していました。たぶん深夜のテレビしか見ていないのでそうなっていたのだと思います。早い時間には全編流したかもしれません。
イギリス人もひとり行方不明になっているので、ITVは日本人誘拐のニュースはそれほど長くなく、すぐにイギリス人の話題になりましたが、BBCはかなりの長時間日本人の件を報じていました。
座らされた3人が「アッラー・アクバル」と繰り返し叫びながら頭を床にすりつけている映像や、ひとりひとりが首にナイフを突きつけられているアップの映像などが流れました。男性のうち、ひとりは誘拐犯に上からのしかかられてナイフを突きつけられていました。また、女性の悲鳴も録音されていました。
朝のBBC4ラジオニュースには東京からのレポートがあり、小泉政権は国民の反対を押し切って自衛隊をイラクに派遣する危険な政治的賭けに出たわけだが、いま、答えを迫られている。政府は自衛隊をイラクから引き上げるつもりはないと発表している、といった報告がされていました。
今朝の新聞も、今井さん(のように見えますが不鮮明でわかりません)が後ろから肩を押さえつけられて首にナイフを押しつけられ、その脇で高遠さんが両手で顔をおおっているビデオからとった写真がトップニュースです。TimesとGuardianとIndependentとDaily MirrorとDaily Mailを買ってきましたが、タイムスとメイルが上記の写真をトップに大きく掲載しています。ガーディアンは一面に同じ写真を小さく掲載し、インディペンデントは一面に朝日新聞が掲載したのと同じ、3人と誘拐犯がいっしょに写っている写真を掲載し、二面に上記の写真を大きく掲載しています。ミラーはベッカムのスキャンダルがトップニュースで(マイペース)、四面で上記の写真を掲載しています。
以下はガーディアンの当該記事のURLです。この記事からは、日本政府が国民の生命を守ることにはほとんど興味がないのがよくわかります。なんという「民主国家」でしょう。また、日本のメディアが、もっとも恐怖を喚起させる映像を避けて放送している点も指摘されています。あたかも、日本人全体が3人の恐怖を共有するのを避ける意図でもあるかのようです。
Get out of Iraq or we burn hostages alive, Japan told
Friday April 9, 2004 The Guardian
http://www.guardian.co.uk/Iraq/Story/0,2763,1188916,00.html
また、昨日のインディペンデントには、小泉首相の靖國参拝についての長文記事が掲載されていました。この記事には靖國にA級戦犯がまつられていることや付属の博物館の特異性(特攻隊賛美など)、靖國参拝違憲訴訟のことなど書いてあります。掲載されたのが日本人誘拐発生と同日だったのはもちろん偶然の一致でしょうが、日本政府の右傾化がよくわかります。記事には敗戦記念日に軍服を着て参拝する退役軍人の写真と紋付袴で参拝する小泉首相の写真、付属博物館で売られている特攻隊員の写真で表紙を飾った本の表紙が掲載されています。
Kamikaze shrine that turns history on its head
By David McNeill in Tokyo
08 April 2004 The Independent
http://news.independent.co.uk/world/asia/story.jsp?story=509556
(以下略)